五分刈り |
連日、十数人の釣り人が朝の3時から釣りに出かけていく。湖に様子を見に行こうかとも思ったけれど、たまっている雑用を片付けることにした。
先ずは薪ストーブの煙突掃除。なにも忙しいこの時期にやらなくても良さそうな仕事なのだが、実は煙突から時々パラパラと音が聞こえてくるのだ。煙突を外してみたら案の定、ストーブの部分と煙突の中程に多量の小枝や草が詰まっていた。
数日前からハクセキレイが小枝を咥えて不穏な動きをみせていた。薪小屋の屋根裏やバーベキュー台、車のエンジンルームなど、過去に何度もお騒がせのセキレイの巣だけれど、ことしは薪ストーブの煙突に造ろうとしたのだ。が、構造力学的に無理な設計だったのか、はたまた手抜き施工のためなのか、建築途中で巣材が煙突の中へ落ちてしまったというわけだ。
まあ、抱卵中や子育て中に落ちたのでなかったからよかったのだけれど、裏の駐車場に出ると、まるで私が巣を壊したとでもいうように夫婦のセキレイが恨めしそうにこちらを見ているのは困ったものだ。
次は草刈り。何時もの年なら一回目の草刈りはとっくに終わっているのに、腰痛とフライエルボーの痛みで放置してあったので草ぼうぼう。スチールの刈り払い機は15年使ってボロボロだけれど、そこはさすがにドイツ製、エンジンは実に快調に廻る。2時間ほど掛かって家の周りをすべて五分刈りにした。あー、さっぱりした、実に気持ちよし。
作業の途中途中で、釣り人たちの携帯から状況報告の連絡が入る。状況報告と過去のデータ、現在の日照や風向き、気温、時間などを考え合わせて、釣れていないひとには釣れそうな場所へ移動するよう指示を出す。けっこう当たるんだな、これが。今日も夕飯はスピナーフォールの終わった20時30分からだ。