また、野付半島へ |

午後も走りまわり探し回るつもりだったのですが、心が折れて野付半島に変更です。野鳥や野生動物を観るにも撮るにも、風景を観るにも撮るにも、行けば必ず何か新しい発見があるお気に入りの場所です。
しかし、ここも冬鳥は少ないようです。信じられないことですが今日は猛禽類を全く見かけませんでした。ただ湾内側の岸辺で、何かに食べられた直後と思われる鴨の死体を見つけました。殺ったのはオオタカかオジロワシか…。
海側では数百メートル沖にアザラシが一頭泳いでいるのを見つけました、写真を撮ろうとおもったら潜ってしまって、その後5分以上捜したのですが見つかりません。アザラシって何分ぐらい息を止めて潜れるのか…不思議です。
何時もの年ならハギマシコも現れて良い頃ですが、これも全く見かけません。ただコクガンはまだ沢山いますし、オオハクチョウもいて湾内は賑やかではあります。
トボトボ歩いて岬の先端近くまで来ると、ハマニンニクの藪の中からユキホオジロの賑やかな声が聞こえてきました。双眼鏡で観るとユキホオジロの姿が藪の中で見え隠れします。風が無かったので声に気付くのが早く、ユキホオジロがこちらに気付く前に遠くから見つけることが出来ました。

今のところ野付半島には全く雪がありません。ユキホオジロたちは地面に落ちたハマニンニクなどの草の種を食べていて、ハマニンニクの穂にはなかなか登りません。雪が降って地面が雪に覆われてしまうまでは、こんな状況が続くでしょう。
ハマニンニクの穂の高さは50~60cmほどです。これより低い姿勢で進んでいけば、警戒されずにけっこう近寄ることが出来ます。持っていた風景用のカメラと上着を砂の上に置いて、ここからは匍匐前進で進んでいくしかありません。時間を掛けてソーッと30m以上は這い進んで近寄って、やっと撮れた写真です。手前に草が被ってしまうのは仕方が無いです。下の写真、藪の中の地面にも2羽いるのが写っていますが、穂に登っている方が珍しく、ほとんどは、このように藪の中の砂地の地面にいて絵になりません。
もう少し近寄れるかと這い進みはじめたらバーッと飛ばれてしまいました、数は30羽ほどで前回来たときに見たのと同じ群れなのかもしれません。
私がミスってユキホオジロを警戒させて飛ばしてしまったのだと思っていたのですが、置いてきたカメラを取りに戻ろうと振り返ったら、大きな三脚に大きなレンズのカメラを付けて担いだカメラマンが、こちらへ向かってドカドカ歩いて来るところでした。
X-T3 / XF100-400mm + x1.4
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