屈斜路湖、クリスタル板ガラスな氷。 |
カメラで実体のあるものを撮っているですから具象なのでしょうけれども、撮った絵は抽象的ですね。こういう撮影もまた楽しいです。
砂まみれを洗い落として浜辺に置いて撮るジュエリーアイスより、こちらの方が綺麗かなとおもいます。板ガラスをバリバリ割って無造作に積み重ねたみたいで、これは屈斜路湖のクリスタルアイスとでも呼びましょうか。
薄氷が張った後に強風が吹くと割れて岸に吹き寄せられて、このような造形になるのですが、このあと上に雪が積もってしまえばお仕舞いで、もう観ることが出来ません。湖岸長が50kmもある屈斜路湖でも、この板氷が割れて積み重なるのを観ることが出来る場所はほんの一部ですし、期間的にも僅か数日しか観ることが出来ないことが多いのです。真冬の、一期一会の、屈斜路湖が魅せる美しい氷の世界です。