寝たコウモリを起こす |
重機で纏めて運ばれてきた薪の原木は砂や石や泥を噛んでいることもあるので、このまま切るとチェーンソーの歯を痛めることがあります。これを避けるために積み上げて置いてある原木をから砂や石を落としながら、切り易いように積み直し作業をしていたところ、原木の上に何やら小さな動物が動いているのを見つけました。
ネズミ?と思ったのですが、どうやら違うようです。ネズミは積み上げた薪の山の中に巣を造ることはよくありますが、動きは速く、薪を動かしていれば直ぐに逃げてしまって姿を見ることは先ずありません。ただ薪の山の中に巣材や、持ち込んだクルミの実の欠けらなどがあるので、居たなと判るのです。
今日の小動物は逃げないどころか、動きが実に緩慢です。???とおもって近寄ってみたら、なんと小さなコウモリでした。体長は4cmもないでしょう。
コウモリはもちろんほ乳類なのですが恒温動物とはちょっと違って、昼間のあいだ寝ているときには体温を下げてエネルギー消費を抑えているのだそうです。私が薪の原木を動かしたために目を覚ましたのでしょうが、体温が低くて直ぐには動けないのでしょう。しばらく見ていたところ、初めのうちは目も虚ろだったのが、だんだんとキリッとした目になってきました。iPhoneで動画を撮って、X-T3に80mmのマクロレンズを着けて撮って、噛まれたりシラミが居たりすると嫌なので、薪造り作業用の革手袋をしてから手乗りコウモリにしようとおもったら、フワッと羽ばたいて裏の森の中へと飛んで行ってしまいました。とても小さなコウモリで、原木の山を動かすときにちょっとでも触れていれば、潰れて死んでいたことでしょう。
北海道には19種(17種?)のコウモリが棲息しているそうですが、コウモリ識別図鑑は持っていないし、今日のコウモリが何コウモリだったのかが判りません。コテングコウモリ? 誰かこの写真で同定できる方が居らしたら、ぜひ教えて頂ければとおもいます。