モモンガ、イイズナ。 |
昨日見つけたイイズナの足跡が気になって早朝の森へ出掛けました。マイナス10℃と高めの気温でしたが10m/sほどの強い風で軽い地吹状態で、寒いのなんの。スノーシューで歩いた跡も10分もすれば消えてしまうほどの風でしたから、イイズナの足跡もモモンガの食痕も見つからずに引き上げでした。
風は9時過ぎには弱まったので午後の森に出掛けてみます。昨日、イイズナの足跡を見つけた場所から50mほど奥の倒木の下に、真新しいイイズナの足跡がありました。雪の穴からダッシュで飛び出して3m進んで引き返し穴に戻っています。周りにはこれ以外の足跡は一切ありませんでした。足跡が全く風化していないので、たぶん9時過ぎから、私がここに着いた14時までの間のものでしょう。真っ昼間に出たのは嬉しいのですが、イイズナが姿を現すのは早朝の夜明け前後だろうと予想していたので、こうなると見つけるには時間帯が広すぎてかえって難しくなりました。モモンガの食痕も糞も見つからないのは上に雪が積もったからで、昨日見つけた穴には入っているだろうと夕方出直すことにしました。
今日の日没は16時52分なので、16時20分に機材一式を担いでモモンガの巣穴の樹の前に到着です。道路からここまで300m以上ありますからスノーシューで大荷物を運ぶのはけっこうタイヘンで、気温マイナス8℃でも汗が出ます。カメラにストロボを組み付けて、折りたたみの椅子を置いて、圧縮バッグからダウンジャケットを出して着て、さあ穴から出てくるのを待とうと用意完了したら、左上の方で何かか動いています。トドマツの枝の中にモモンガが居ました。2匹居るようですが枝が被ってしまって良く見えません。
1匹のモモンガが枯れ木を高いところまで登って隣のトドマツの枝から葉をむしり取ると、口に咥えて降りてきて、折れた枯れ枝の先に座って器用に両手を使って葉を食べ始めました。今度は良く見えます。私との距離は6m程ですが全く警戒していません。まだ明るくてAFも効くのですが、400mm端の手持ちでISO800でf5.6の開放でもシャッタースピードは1/30ですから無理があります。で、TTLオートでのクリップオンストロボで撮影としました。
ストロボを使ってもモモンガは全く気にせずトドマツの葉を食べ終えると枯れ木を登ってまたトドマツの葉をむしって元の場所まで戻って食べています。安定して座って食べることが出来るこの場所が気に入っているようです。もう一度登って食べ終えると、少し登ってから巣穴のある太いトドマツの樹に飛んで、二つある穴の下の方の穴へスッと入ってしまいました。時計を見ると16時55分です。しばらく経つともう1匹が巣穴のあるトドマツに飛んで戻って来て、枝の被った奥の方で暫くトドマツの葉を食べてから、これもサッと下の穴へ入ってしまいました。17時08分でした。
2匹のモモンガが居ることが判りました。昨日見た食痕や糞の量から見て、少なくともあと1匹か2匹は居るとおもうのですが、今日は見かけませんでした。
この巣穴のモモンガ達の行動パターンが日没前後に巣穴に戻るのなら、穴から出てくるのは明るい時間ということになります、これはもっと早い時間に来なければなりません。でも明日はフルタイムのガイドの予定が入っていて早朝も日没前も残念ながら森へ行くことは出来なさそうです。
モモンガの繁殖期はこれからで、うちの辺りでは4月中旬まで続きます(札幌辺りより一ヶ月ほど遅いようです) 繁殖期には警戒心が薄くなり、昼間に出てくることも多くなります。モモンガの観察や撮影のシーズンはこれからです。