XF90mmとXF16mmを持って森へ行く |
今週は月曜日から30℃超えの日が続いていて、今日も車載の温度計は34℃を指しています。少し風があるのと湿気が少ないのが救いですが、それでも暑い。道東のこの辺りでは夏でも最高気温は25度前後が普通ですから、この高温に体は慣れずに辛いこと。まあでも家に居ても暑いし、といって川へ行ってウエーダーを履く気にもなれないし、自転車乗ったら熱中症になりそうだし。で、カメラを持って森へ遊びに行くことにしました。
空には雲も少なくギラギラの暑い夏の陽射しですから、野鳥や野生動物の撮影はコントラストが強くなりすぎて綺麗に撮るのは先ず無理。というか、この暑さでは昼間は野鳥はほとんど出てこないでしょう。野生動物も見かけたのは、これも夏バテ気味のキツネとタヌキをそれぞれ1匹だけです。
森の中に入れば日陰ですから気分的に少しは涼しく感じます。木漏れ日でここもコントラストは強すぎますから風景写真的なものを撮るのもキビシイのですが、スポットライト的な陽射しを利用して背景を暗く落とせる被写体ならなんとかなるかもとしれないと、暗い林床で陽の当たる花を探します。
ちょうどオオウバユリが暗い森の中で咲き始めていて、じつに地味な花ではありますが、私はこの花は大好きです。もう10年近く前だったか、今ぐらいの時期にスロベニアの物理学者夫妻がなぜか札幌の学会の帰りに泊まりに来たことがあって、半日フィールドを案内したことがあります。その時に、この花は何だ?と訊かれて、これはオオウバユリといってグランドマザーリリーなんだよ。日本じゃ葉と歯は同じ発音で、このユリは花が咲くときには葉はもう無いから、歯が無いのでお婆ちゃんなんだ。と説明するのに苦労したのをおもいだします。
今日持っていったのはX-Pro2にXF90mmF2(35mmで135mm画角相当)とXF16mmF1.4(35mmで24mm画角相当)の2本のレンズ。どちらも開放から使える画質でかつ、この焦点距離としてはかなり寄れるので、背景を目一杯ボケさせることができるのがお気に入りです。
あれこれ撮って森から出たらまた暑いこと。まあでも予報が当たれば明日は午後から雨で、この雨を境に道東も最高気温は平年並みかそれ以下の20~25度前後の日が続くようになりそうで、やっと一息付けそうです。
写真をクリックすると大きく見ることが出来ます。
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