GWの代休で 2日目 |
昨日の経験から学んで、今時期の釣りでドライフライの釣りが楽しいのは15時を過ぎてからと判ったので、それまでは鈴木三男先生とは別行動です。
鈴木三男先生は更別のヤチカンバ保護地域をドローンで空撮へ出掛けました。ヤチカンバは日本国内では北海道のこの更別と、あとは別海に一カ所、湿地の中に群生しているのが見つかっているだけで、北海道の天然記念物に指定されています。ロシアなどにはけっこうあるようですが、寒冷期に北海道まで分布を拡げて温暖期に取り残された残存植物なのでしょう。
ヤチカンバはシラカバやダケカンバの仲間ですが、ヤチに生える高さ2~3メートルの地味な小灌木です。更別と別海だけというのもどう考えてもヘンな分布で、もしかしたら他にも結構残っている場所があるのじゃないか、ともおもえます。
この群生地にドローンが墜落するのを見に行くのも愉しそう、とはおもいましたが、私の方はせっかくの暖かな十勝ですから、デュアスロン?として昼過ぎまでは自転車に乗って、あとはフライフィッシングとしました。
持ってきた自転車はチネリのスーパーコルサです。今日は以前から近くを通るたびに入って見たかった十勝種畜牧場(1990年からは独立行政法人、家畜改良センター十勝牧場)に初めて入り、あとはその周辺を走ります。十勝種畜牧場は帯広の北方、音更町にあって4092ha(ほぼ20kmx20km)というとんでもない広さですが、現在でも運用されている施設ですから一般の立ち入りは制限されてはます。が、走ってみると入れる部分だけでも観光的な価値は十二分にあるかとおもいました。広大な敷地の中に何本もある並木道や、開拓時代をおもわせる今は使われていない木造の作業所や倉庫などが点在し、やはり内地とは違った洋風のバタ臭さというか、いかにも北海道という景色を造っています。
予想外だったのは場内のほとんどの道が未舗装だったこと。これはこれで雰囲気ありますし絵にもなるのですが、700x23cという細いロードレース専用タイヤでは走るのは至難です。着ているのはウールのクラシカルなジャージですし、スチールの細身のこれまたクラシカルなロードレーサーですから、L’Eroicaを地でいく世界ではありました。
地図で見つけたときにはどんな道だろうと楽しみにしていた牧場周辺の直線道路も、まれに道路脇の畑に作業する農家以外は、すれ違う車も追い抜く車も全くなく、まだ真っ白に雪を被った日高山脈や十勝岳連峰を遠望しながら新緑の道を走るのは、快適ではありました。でも20km近い直線道路というのは、アップダウンはけっこうあっても…飽きます。今日の総走行距離は50km弱です。
鈴木先生とは14時半に待ち合わせて15時から釣りです。今日も気温は22度まで上がり、この時間からですので予想通りに魚の反応は素晴らしく、15cm~35cmくらいまでのニジマスを次々と釣ります。ですが持ってきたランディングネットが大きくて、格好の良い写真になるのは40cm以上とおもっていましたから、今日も魚の写真は無しなのです。
.