ヤマセミ 類は友を呼ぶ? |
午前中、屈斜路湖を一廻りしていてヤマセミを見つけました。車の窓を開けて初秋の風を愉しみながら走っていたら、あの独特のキョッ、キョッという声が聞こえてきたのです。
野鳥も種によって警戒心の強さは大きく違います。冬のシマエナガなどは上手くすると3mの距離でも警戒させずに写真を撮ることが出来ます。が、野鳥写真では人気のヤマセミは警戒心が強くて、人の姿を見ればすぐに飛び去ってしまうのです。20m以内の距離でヤマセミを撮ることが出来るのは、かなり運が良くなければ難しいのです。
今日は運がよかったようです。ヤマセミは湖に倒れ込んだ樺の木の倒木に止まっていて、距離は20mほどです。警戒心が弱い個体なのか、よほど腹が減っていて魚を捕るのに夢中なのか、こちらの姿に気づいていないはずはないのですが逃げません。ただ、こちらが動けば逃げてしまうだろうと、湖畔林の葉の間から、かなり無理な姿勢のまま撮影です。
何度か魚を捕るのに失敗したところを見ると、もしかすると今年生まれの親離れしたばかりのヤマセミなのかもしれません。魚獲りに失敗しても同じ倒木に戻って来るので、動けずに撮影を続けます。
と、そこへまたお馴染みの声が聞こえてきて、なんとカワセミが同じ倒木に止まりました。それも2羽飛んできたのです。どうやら、このカワセミたちも今年生まれの親離れした幼鳥の可能性がありそうです。
都会の公園で人慣れしてしまったカワセミを撮っている人達には信じにくいでしょうが、野生のカワセミもまた、ヤマセミほどではないにせよ警戒心が強く、撮影できるチャンスはなかなかないのです。
という訳で、ヤマセミとカワセミ2羽を一度に撮影出来るなんてビックリです。こういうのって類は友を呼ぶというのでしょうか?
ヤマセミもカワセミも、どうやらこの倒木がお気に入りのようです。次回はブラインドと500mmも持って行こうと考えています。