チゴハヤブサ その後 |
巣立ち寸前まで観察を続けたチゴハヤブサの家族ですが、お盆休みを挟んでしまって忙しく、その後どうなったか気になってはいたものの観に行くことは出来ませんでした。で、今日やっと時間をやりくりして出掛けてきました。
巣立ってしまったことは間違いないのですが、親から独り立ちするのに1ヶ月くらい掛かるそうですから、巣の近くにまだ居るのかどうか? もしかしたらもう他の場所へと移ってしまっていないかもしれません。
巣のある防風林へ農道を走って行く途中、あと700か800メートルという辺りで、道路の脇の電線や電柱に止まっているチゴハヤブサ達を見つけました。あらま、あまりにも簡単に見つけてしまった。
車から降りてみるともう子供たちの鳴き声で賑やかなこと。親たちは飛び回ってエサを捕まえては子供の所に運んでいます。子供たちも飛び回ります。5羽のチゴハヤブサが周りを飛び回っているなんて、なんと贅沢なんでしょう。
農道の両側は広い畑と防風林で、夏の終わりでトンボやセミが沢山飛び回って居ます。サーッと飛び出していったチゴハヤブサの親たちの飛ぶ姿は、さすがハヤブサで格好良く、見とれているとターンしてもう戻ってきます。そして何時捕まえたのか、もうトンボかセミをワシ掴みにしているのです。
捕ったエサは真っ直ぐ子供たちの所へは持っていかず、先ずは近くの電柱のてっぺんに止まって、足で押さえつけてクチバシでていねいに羽根をむしり取ります。それから咥えなおして子供に与えに持っていくのです。
が、子供たちもまだ上手に虫を捕まえることは出来ないものの、自由に飛び回ることは出来ます。親が虫を捕まえるのを見つけると、まだ親が羽をむしっていないのに、飛んで行って親から引ったくって食べてしまうシーンも何回も見ました。親は目の周りやクチバシの根元辺りが黄色いですが、幼鳥は青いのがはっきり判ります。
今日はあまり時間も無く、それでも小一時間は観ていたのですが飽きません。たぶんあと2〜3週間ぐらいは、ここへ来れば同じような状況が見られるのかもしれませんが、もう一度来る時間があるかどうか。親たちとは、また来年もここで会うことが出来るかもしれません。