チゴハヤブサ、アスパラ、サクラマス |
朝から雨でしたが用事があってオホーツク海側へ行ってきました。昼前には用事も終えて、浜へ出て昼飯と買い物でもと山から降りて、何時ものように雨の中を
電線に止まっていたのは濡れネズミのチゴハヤブサでした。けっこうな雨でしたので車の窓から撮影ですが100-400+7Dとはいえ、この近さ。
チゴハヤブサは飛び立つと畑の間の防風林になっているセンノキに止まりました。声も聞こえてきて、どうやら2羽のようです。これは巣があるな。
センノキの下まで行って見上げると、あった! 木の枝を組み合わせた巣があります。1羽は枝に乗っていますが、もう一羽は見えません、抱卵しているのかな? 双眼鏡は防水ですから良いのですが、カメラとレンズを、この雨では上に向けられずに写真は諦めます。
町に出て、こっちへ来た時には必ず寄る魚屋へ。おお! あった! 今シーズン初のサクラマスです、これは旨そう。でも値段を見ると95円/100gで、ちょっと高いかなぁ。まあでも初モノです、お客さんに出すためのルイベ用に1.2kgのを1匹お買い上げ。あとは今晩のおかず用に尺一寸で570gくらいのもの、これは小さいので値付けは別扱いで、なんとたったの300円です。買い物を終えてラーメンを食べていたら雨が上がって晴れてきました。これは行かなきゃ、と大急ぎで食べ終えてチゴハヤブサの巣へ向かう時にはもう青空が拡がっていました。
先ずは巣のあるセンノキが防風林になっている畑の持ち主の農家へ。車も敷地内には入れませんし畑の中にも踏み込みませんから、写真を撮るのに入れて下さいとお願いして、承諾してもらいました。
さっそく畑の端に三脚をセットして500mmと7Dで撮影を始めます。巣の近くの枝にチゴハヤブサが止まっていますが、巣の中はもちろん見えません。もう一羽は伏せて抱卵しているのでしょう。
そこへ農家の夫婦が畑へと出てきました。先ほどまで雨が降っていたので今朝はアスパラが収穫できなかったのです。アスパラは朝夕2回収穫しなければならないほど成長が早いので、畑の端から丈を測っては鎌で刈りとっています。
私はアスパラ畑の収穫を始めた反対側で写真を撮っていたのですが、畑の真ん中辺りまで収穫したあとは、こちらが気になるのでしょう、作業を止めてこちらに2人でやってきます。そこでファインダーを覗かせてあげると、あれまぁ、こんな所に巣を作っていたなんて気がつかなかった、と驚いています。良く見えるねぇ、このレンズは何ミリなの? と奥さん。訊かれたこちらの方が???、これ500mmですけど。
この農家の奥さん、400mmは持っていてクマゲラ、オジロワシ、タンチョウは撮ったことがあるそうなのです。家の庭には小鳥の餌台も出していて、なんとチゴハヤブサが突っ込んできて窓ガラスにぶつかったこともあったとか。
畑の端で3人で巣を見上げながら、たぶん、もう一羽が中で抱卵してるんだとおもいますよと話した途端、なんとどこからか、もう1羽のチゴハヤブサが飛んできたのです。???、どうなってるのと見ていると、元から居た一羽が、近くの別のセンノキの梢に飛んで行きます。もう一羽もあとを追うように飛んで行ったかとおもうと、なんと交尾したのでした。
抱卵なんかしていませんでした。これから産卵なのでしょう。チゴハヤブサの抱卵日数は28日、巣立ちまではそれから約30日、となると6月中旬から7月中旬まではヒナに餌を運ぶために飛び回るチゴハヤブサを見ることが出来るでしょう。
農家の夫婦と愉しいお喋りをして、ときどき様子を見に来ますから、また撮らせてくださいとお願いしてきましたが、なんと収穫したばかりのアスパラをひと束頂いてしまいました。敷地に入れて欲しいと頼んだのはこちらで、それで土産を頂いてしまうなんて恐縮です。でも、これで今晩はサクラマスとアスパラです、季節の旬の獲りたて採りたて、これは嬉しい。