野付半島へ |
野付半島へ野鳥撮影のガイドへ行ってきました。冬鳥と夏鳥の端境期であまり期待できる時期ではないのですが、ここに来れば何かが見られるということもありますし、なにより好きな場所です。
野付湾内の岸際のごく浅い場所には小さな定置網が幾つも仕掛けられていました。氷が溶けた直後の極短い間だけ、岸際を移動する魚を狙っての漁だそうで、チカやコマイ、クロガレイなどが驚くほど沢山獲れるのだそうです。
3日前までは居たというユキホオジロを探しますが見あたらず、もう北へ渡ってしまったのでしょうか? ハギマシコは5羽ほど見かけました。オオワシも10羽も見ませんでしたがオジロワシはかなりの数がいて、たぶん野付半島全体ではまだ100羽近くは居るのではないかとおもわれます。
漁師が浜に投げた雑魚をオオワシやオジロワシ、カモメやカラスが集まって食べていましたが、写真を撮ろうと車で近づくとワシ達は直ぐに逃げてしまいます。
湾内にはキンクロハジロやホオジロガモ、オオハクチョウ、アオサギ、オナガガモの大群も居ましたが、珍しいのはチュウサギです。内地から鳥を見に来られた方には?でしょうが、野付半島でこの時期にシラサギが見られるのはけっこう希ではありますから、お客さんよりガイドの方が喜んだりしています。
冬に比べると見かける数は減りましたが、それでもエゾシカは沢山居ました。野付半島では角の立派な大きな雄のエゾシカが見やすいのですが、湿地にはに角が落ちているのを見かけましたから、そろそろ生え替わりの季節なのでしょう。2~3週間してまた来たら角がたくさん拾えるでしょうね。
天気は悪くはなかったのですが春らしい湿度の高い晴天で、知床の連山も国後島も見えてはいましたが霞んでいました。野鳥&野生動物撮影に必ずしも向いた状況ではありませんでしたが、それも初めから予想済み、予定済み。今日は春の野付半島を愉しめればOKです。メインの目的は野付半島の他にあって、真っ昼間にこれを見ることが出来て撮影も出来たのですから、これはもう最高に愉しい一日なのでした。
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