猛吹雪と黒小豆の田舎汁粉 |
一昨日の夕方からの吹雪はだんだんと強くなって猛吹雪に。今日で3日目なのに未だ風は強く、台風並の強風が吹き荒れる数年に一度の冬の嵐となりました。降雪は比較的少なかったものの、この強風ですから風の吹き抜ける宿の北側の玄関前や駐車場は全く雪は積もっていません。反面、宿の南側には過去20年でベスト3に入る吹きだまりが出来て、南側一階の窓はほとんど雪でふさがれてしまいました。
道路除雪も全く行われないので完全に孤立状態ではありますが、風が止まない限りは除雪が入ったところで1時間も経てばまた吹きだまってしまうでしょうから作業をする意味もありません。週間天気図を見て、風が吹き始める前から火曜日までは外に出られないだろうと予想はしていましたので、お客さんが来られないため宿が営業できないのは困ったことではありますが、あとは大きな問題はなし。外に出るのは小鳥の餌の補給と、薪の補充の時だけです。
外は猛吹雪でも家の中は薪ストーブでぬくぬくで、せっかくの薪ストーブの連続運転ですからストーブトップで田舎汁粉を作ってみることにしました。
使う小豆は先日の野鳥ガイドの途中で立ち寄った、清里町の道の駅で見つけた地場産の黒小豆で、この辺りでは初めて見ました。比較に並べて撮ったのは、ふだん使っている津別町産の小豆で、これは毎年釣りシーズンに畑の中を通らせてもらう豆農家から直接購入したもの。比べてみると色の違いだけでなく大きさも違いますね。
この黒小豆を薪ストーブの上で煮て、甘みも地場産でいくならビート(サトウダイコン)の三温糖が良いのでしょうが、今日は鈴木三男先生から頂いたミャンマー土産のサトウヤシから作った黒砂糖で甘みを付けます。サトウヤシの砂糖はココナッツシュガーじゃなくてパームシュガーのほうですが、パッケージの製品に比べたらヤシの繊維なども混じったままの手作り感がたっぷりで、舐めてみると雑味成分が多いせいか甘いだけではなく美味しさがあります。
で、出来上がった田舎汁粉に川湯の「そば道楽」で分けてもらった、これも地場産の田舎蕎麦用の黒っぽい蕎麦粉で作った蕎麦掻きをいれるてっていうのが良いアイディアでしょ。ちょっとエスニックな香りで甘さ控えめの美味しい田舎汁粉が出来ましたが、ただ残念だったのは出来上がりは色が薄いこと。もちろん普通の小豆の汁粉に比べたら濃い色ではあるのですが、もっと真っ黒な汁粉を期待していたのにな。