28度!! クマゲラ |
暖かい日が続いて季節がどんどん進みます。つい先日、ホウの葉が出始めたなとおもっていたのに、今日はもう花が咲いていました。はるか梢の高みに咲く花ですが、今日は全く風が無く、天からホウの花の甘い香りが降りてくるのが判ります。それにしても暑い!! 昼の気温がなんと28度なのだそうです。
なんだこのパンクなアタマの鳥は? あまりの暑さに屈斜路湖で水浴びしていたカラスが、枝に留まって羽根を乾かしているのでした。
林道の水たまりにはアゲハチョウが水を飲んでいます。暑いから水分は欲しいのでしょうが、そんなに寄り集まって一緒に水を飲むなんて、かえって暑苦しくないのかな?
今シーズン、ガイドに使えるクマゲラを見つけました。クマゲラも暑さで口を開けっぱなしでした。この場所なら安心して静かに観察&撮影が出来ます。
ここ10年ほど弟子屈町内のクマゲラの巣穴には多くの人が集まって、囲むようにして撮影することが多くなりました。それでも巣穴のヒナに餌をやりに来て巣立つのだから問題ないんだ、というカメラマンがいます。本当にそうでしょうか?
クマゲラが繁殖前、どの巣穴を使うか選んでいる時期に、巣穴の周りをカメラマンが取り囲んでいたら、その巣穴を繁殖に使うことなどないでしょう。
ヒナが孵ってエサを与えなければならないので、プレッシャーやストレスに耐えて巣に戻って来るのです。多くのカメラマンに囲まれた巣穴が翌年もまた使われた例を私は知りません。過去3回、近くで同じことが起きて巣穴は翌年は放棄され、新たな巣穴を使うようになりました
一方、ごく少人数で注意深く扱われた巣穴では、翌年もまた同じクマゲラが同じ巣穴で繁殖をします。クマゲラが観察者やカメラマンに気づいてない訳ではありませんが、巣穴を翌年放棄するほどのストレスを与えていないのです。野鳥や野生動物の観察や撮影、ガイドはこのように行いたいものです。