大波の屈斜路湖 |
湖に出てみると、向かい風はそれほど強くは感じないのですが、波が凄いこと。波頭の崩れた大波が次々と押し寄せてきて海のようです。
1時間ほど前から釣っているという鈴木先生に訊いたら51センチのアメマスが出たそう。そして大波の中には真っ黒に見えるほどのワカサギの群れが泳いでいて、ときどき水面に集団で飛び出して来ます。大きな魚に追われているのでしょう。
岸辺をよく見ると、もうそこいら中に波に打ち上げられたワカサギが落ちていて、ワカサギを食べにキタキツネやカラスも来ているのでした。
波がどんどん大きくなって怖くなってきたので小一時間の釣りで引き上げましたが、正確には計ってはいないのですが45~55センチぐらいのアメマスが私は5匹でした。ワカサギのフローティングミノーでも釣れましたしBHウーリーバーガーでも釣れました。写真のネットの開口部の長径が45センチです。
どのアメマスたっぷりワカサギを喰ってきたようで太っていて、重さも体力もありますから6番ロッド2Xのリーダー直結で強引なランディングをしても簡単には寄ってきません。
ワカサギの産卵遡上が続く間は、このような釣りも続くでしょうが、さて何時まで産卵が続くのでしょうか。たぶん、あと2週間ぐらいは大丈夫なのではないかとおもいますが、年々ワカサギの産卵遡上時期と終了が早まって来ていることなのでどうなることやら。
確実に数もサイズもなら色やシルエットを大きく替えたパターンを幾つか用意してフローティングラインかタイプ1まででの引っ張りの釣りに分はあります。が、ここはフローティングミノーを浮かべて、産卵後の弱ったワカサギを演出しての水面の釣りが、やっぱり愉しいです。
ワカサギのフローティングミノーは毛鉤ではなく工作で、これを造るためには毛針を巻くときとは違う新たな材料がいろいろ必要になります。
写真のワカサギフライは和琴半島近くの国道沿いのプロショップ、チニタのオリジナルというか店主の巻いたものです。エラブタと目玉をややデフォルメ化したパターンですが、店主の実釣の経験から造られたフライが400円というのもリーズナブル。セミやワカサギなど、ふだん巻かないようなタイプの手の掛かるフライは、ロカールなプロショップのコマーシャルフライを使うのも手ですね。