春の野鳥と野生動物 |
この春、何時もの年より、あちこちで数多く見かけるなと感じているのがトラツグミとカワラヒワと、このカシラダカです。どれも渡りの途中なのでしょう。うちの近所でもカシラダカは20羽ほどの群れで牧草畑と林の境にここ数日滞在しています。
湖へ向かうと、翼竜のような姿で飛ぶアオサギのコロニーです。今年は巣の数がまたふえて30近くもあります。これだけの数が集まるとかなり騒々しくて、鳴き声だけ聴くとまるで動物園にでも居るように感じてしまいます。
アオサギの森の下は湿地になっていて、雪が消えた下からやっとミズバショウが咲き始めていました。
湖に出てみると、今年はまだずいぶんと多くのオジロワシが残っているようです。たぶん十羽以上は居るのでしょう。若いオジロワシが多いですが成鳥もいて、屈斜路湖の周辺の森で繁殖しているのは間違いないでしょう。遠すぎて撮れませんでしたが2羽のミサゴも既に来ていました。
次は湖を離れて山へ向かいます。途中の林道ではタヌキとばったり出会いました。はじめ遠くから見つけたときは、熊の子!! とおもったのですが双眼鏡でみたらタヌキでした。エゾタヌキは年々と数を増やしているようにおもえます。
森の中ではルリビタキに出会いましたが、暗く光が足りず動きも速くて、なんとかナナメ後ろ姿を1枚だけ撮るのがやっとでした。
去年ハヤブサが営巣した森では、今年も去年と同じ枝にハヤブサが留まっていました。森の奥では6月以降に木の葉が繁と見通しが全く効かず、去年の子供たちが巣立ったかどうかは確認できませんでした。が今年、この枝にハヤブサが留まるということは、たぶん去年繁殖に成功して、今年もまたこの場所で子育てをするのでしょう。私の知る限り弟子屈町内では過去にハヤブサの繁殖は観察されていないので、これで2年続けての繁殖となれば居着いてくれたことは確実になります。
森の奥へ進むと真新しいクマゲラの食痕を幾つか見かけました。知らんぷりをしていますが、この穴から顔を出しているクマゲラが食べ散らかしたのは間違いないです。
ネイチャーフォトや自然観察のガイドを行っています。5月がガイドには最も向いた季節だとおもっています。5月は野鳥や野生動物に出会えるチャンスが1年で最も高い月なのです。ガイドの内容や時間はご希望に添ってご相談に応じます、お問い合わせ下さい。
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