3月1日 |
3月1日は内地では多くの川が渓流釣りの解禁日です。(もちろん例外の川もおおいけれど)という訳で、今日は内地のフライ釣り師には今年の釣りの初日、人生がフライフィッシングになっちゃってる方たちには正月のようなものなのです。だから、金曜日の平日だというのにfacebookへの釣り場からの書き込みのお知らせが次々入って来ます。狩野川水系、相模川水系、多摩川水系、鬼怒川水系…。皆、解禁当初からドライフライの釣りを愉しんでいるようです。中には釣れないって書き込みもあったけどね。
さて、こちら道東といえば昼間は曇りがちですが穏やかだった天気が、夕方からは本格的な雪に変わって、天気予報が当たれば明日の昼から明後日にかけては、猛烈な嵐になるそうです。そこで、今晩泊まりのお客さんには、明日は朝食を早めて荒れる前に移動を終えるようアドバイス。明日の宿泊予約のお客さんたちには、こちらから電話をかけて、地吹雪で危険なので明日は来ないようにと連絡を入れます。これで時間が出来ました。昼間のfbの書き込みで刺激されて、こちらもやっとその気になって、久しぶりにフライでも巻きますか。
道東もこの辺りでは3月に下りアメマスのドライフライの釣りもあるものの、本格的なドライフライのシーズンは5月も後半になってからです。で、巻くのはまだ行けるかどうか判らない4月の春の西日本の釣り旅用のパラシュートフライです。北海道の釣りではパラシュートパターンを使うことはほとんど無いのですが、春の釣り旅では、あらかたこのパラシュートで通してしまいます。といっても、内地用はせいぜい30センチに満たない魚ですから、フライの浮力重視で細いワイヤーのフックに巻くことが多いので、北海道のニジマスに同じフライを共用することは出来ません。
毎年のことながら、シーズン初めのタイイングは巻くリズムが取れるようになるまで時間がかかります。昨秋10月までは10番以上のサイズのフライばかり巻いていたので、春の旅行用の16,14,12番フックがとっても小さく感じます。先ずは12番、といってもバリバスの2110ですから、13番相当ぐらいから。名古屋の加藤毛ばりが、あの9割純真な笑顔で、ナチュラルカラーなのによく見えるんです、と薦めてくれたエアロドライウィングのシナモンカラーをウィングポストに初めて使って、テール材はホームセンターで買ってきた、おなじシナモンカラーのナイロンの刷毛。1本巻いて休み、また1本巻いて休み。ちょっとお客さんとお喋りして、こんどは2本巻いて休み。やっと調子が出てきて、あとは6本イッキに巻いて、またひと休みして、この写眞日記を打っています。
今晩、あと10本巻けるかな。でもまあ、明日も明後日も地吹雪で、引きこもりにならざるを得なさそうなので、明日はフライ巻いて、自転車整備して過ごしましょう。