春の旅のフライロッド |
先ずは基本の3番の2本。どちらもARTISTの3pcで、6ft6inchのSLIGHTと、7ft10inchのSMOOTH。もし、鉄道やバスの旅で内地の山岳渓流でのドライの釣りなら、この2本だけを持って行くことでしょう。
春は風が強い日も多いので4番ロッドも2本持って行きます。ARTISTの銘竿LONG LIFTERは3-4番指定の8ft。このロッドに4番ラインを乗せるとじつに具合がいいのです。このロッドは98年の春の釣り旅で、南下の途中で新富町のマッキーズに寄ったときに、たまたまあった完成品のロッドを購入したもので、ニッケルシルバーのパーツを使ったスペシャル仕上げです。
もう1本の4番ロッドは7ftの3pc。「鱒や」の15周年ロッドをマッキーさんのところで造ってもらったときに、最後まで候補に残って、どちらにするか悩んだうえに落選したプロトタイプのブランクを仕上げて貰ったものです。これは15周年ロッドより、もう少しバット部まで曲がって全体的にもちょっと柔らかい造りで、ニジマスに使うにはちょっと心許ないですが内地の渓流には良いでしょう。
バンブーロッドも持って行きます。3番、6.6ft、2pcは徳島のロッドビルダー、北尾さんから預かっているデモロッドで、もう何人もの方が使っていますが、みな一様にじつに扱いやすいと高く評価しているロッドです。
次にテスト用に預かっている2本のロッド。これは渋谷東急本店裏工房の丸山さん製作のカーボンソリッド8角ロッドのプロトタイプです。春の釣り旅用に合わせて仕上がったばかりのものを、2月末に東京に出たときに受け取ってきました。どちらも3pcで、3番の6.6ftと2-3番の7ft。スェルバットで丸山ロッドとしては初のショートロッドです。このブランクを削り出すために丸山さんが開発した機械をみると、こんなスェルバット仕上げに出来る理由も判ります。
このソリッドのプロトタイプロッドはフェルールもなんと8角!!で、金属パーツはシングルフットのチタン製ガイドやリールシートのリングも自作で、チタンの窒化処理まで工房で行っているのが驚きです。この2本のロッドは、もちろんまだ魚を掛けたことはなくラインを通して庭で振っただけですが、じつにシャープかつしなやかなロッドで春の釣りでの活躍を期待させます。
これで7本。バラバラにアルミケースに入れて持って行くのは大変なのでバズーカにまとめて入れて運ぶつもりです。となると、スペース的にはあと1本は入りそうです・・・