栃木県の渓流釣り解禁へ向けての電子署名のお願い |
原発の事故で放出されてしまったセシウムの影響で、本来3月1日に解禁されるはずだった栃木県の渓流での釣りが、解禁されないままの状態が続いています。4月からの食品の暫定規制値100Bqを超えたヤマメが次々と見つかっているというのが、解禁されない理由です。
もともと食べることを目的としないで、釣りそのものを楽しんできた釣り人たちにとっては、この解禁延期は納得できるものではありません。栃木県の渓流釣りを愛する釣り人は沢山います。春の鬼怒川水系で釣りをしていれば、魚を持って帰らず、釣りそのものを愉しんでいる多くの釣り人を見かけます。
私たちは、単に渓流の釣りを愉しみたいだけではありますが、解禁しないということは、結果としては河川周辺の、栃木県の観光や経済にマイナスになっていることもまた確かです。
遊漁というのは、これまでは釣った魚を持って帰って食べることを大前提としてきたのですが、ここは大きく見方を変えて、持って帰らない釣りを認めること、さらに積極的に奨めることこそ、災いを転じて福とまではいえないにせよ、前向きな考え方なのだとおもうのです。
今日、釣り仲間から、栃木県の渓流を魚を持って帰らないことを前提に解禁することを望む電子署名活動をしているので、協力して貰えないかとの連絡が来ました。残念ながら私は、この春は栃木県の渓流に釣りに出掛けることは出来ませんが、もちろん喜んで署名には参加させて貰いました。
残念なことに、このような活動ではよくあることですが、誰が主宰しているから、とか、誰々が署名しているから、などという話が必ず出て来るものです。が、今回この署名だけは目的のみを考えて頂きたいとおもいます。
私自身は今回のこの署名活動を、良いことを始めてくれたなと感謝はしていますが、どなたが始めたのか知りませんし、知りたいともおもっていません。ただ、もしこの署名に参加しないでいて栃木県の川がC&Rで解禁されたら、今後、どの面さげて栃木に釣りに行けるんだと自問はしました。
署名は数が力です。多くの方の協力が、流れを変える力になると信じています。釣りをする方も、しない方でも、釣り人がまた栃木県の川で楽しく釣りが出来るように、そしてキャッチ&リリースという釣りを世間に知って貰うために、また、地域経済の活性化のためにも是非、この電子署名に協力をしていただけるよう、お願い申し上げます。
追記:電子署名、はじめてでしたが、エルクヘアカディスを巻くよりはるかに簡単でした。
写真上 2007年4月15日 鬼怒川本流
写真下 2005年4月17日 鬼怒川本流