吉備路自転車散歩 |
距離は短いし全舗装だし、下津井電鉄跡の写真の汚さに懲りて今回はフロントバッグに5Dmark2を入れて走ってみた。
スタート地点は、これまた毎回同じ場所の旧国分寺跡近くの駐車場。すぐ近くには小さな酒蔵がある。杉玉の色が茶色に変わり始めていた。
備中高松城の秀吉の水攻めの史跡。写真奥の丘から手前に突き出ているのが築堤跡だ。幅12メートル、高さ8メートル、長さ3キロの堤防を12日間で完工したといわれているけれど、実際に現場を見てみるとこれには驚く。今の土木技術と重機を持ってしても12日間で同じものを造ることは大変だろう。当時の秀吉の機動力、動員力の凄さが判る。
こちらが攻められた高松城の跡。1582年当時に城内にハス沼があったのを、史跡公園化するときに再現したら、当時のハスが芽吹いてこのような景色になったのだそうだ。ハスは花も葉も良いけれど、枯れた姿もまた美しいと思う。
足守川に掛かる簡易な橋。幅1メートル、高さ3〜4メートルで欄干無し。渡らなくても行けるのだが、わざわざ渡ってみた。けっこう恐い。
足守の街は、旧足守藩の陣屋跡や(僅か2万5千石の小藩だから城はなく陣屋だけ)、江戸時代の建物が多く残っている静かな街だ。が資料館や記念館は月曜日で全て休館だった。静かな街を自転車で巡る。自販機でジュースを買った酒屋も、たぶん江戸期の建物のまま。この町からさらに奥へ吉備高原自転車道が続くはずだが時間切れで引き返す。
帰り道に立ち寄った最上稲荷。神仏混合の肉山。初詣に訪れる人が多くJRは終夜運転するのだそうで、山内も正月を迎える準備が進められていた。山の中腹の急だ階段の上にあるので、ここまで自転車で上がるのはたいへんだった。
稲荷への細長く続く参道の両側には土産物屋や食堂がギッシリと並び、昭和レトロな不思議な空間となっている。
ランドマークタワーの備中国分寺跡の五重塔が遠くに見えてきた、ゴールは近い。
今日は大阪に移動して泊まり。なんと不便な場所にあるホテルだったけれど、窓からの大阪城の眺めは、これはなかなか素敵なのだ。さて、それでは大阪のディープな夜の世界へ・・・(この写真のみF200で撮影)