2010年 09月 21日
屈斜路湖情報 -10 |
昼過ぎから湖を一周してきました。うーん、まだ水温高めですねぇ、ライズはポツポツありましたが全てウグイのようです。早い年は秋分の日頃から落下昆虫のドライの釣りが楽しめるのですが、今年の夏の異常な暑さで水温はまだ高めで、鱒たちもまだ深場にいるのでしょう。
落下昆虫の方も、まだあまり見かけません。天候が安定して晴天が続き、放射冷却で朝夕がグンと冷え込んだ日の穏やかな昼間、こんな条件が何日か続けば虫も沢山飛ぶようになりますし、表面水温も下がってきますから魚も岸に寄ってくるようになります。さて、あと何日たったら条件が揃うか?
それでも岸際でライズを捜していたら、水面や岸辺の倒木に何匹かのツノアオカメムシを見つけました。この秋のシーズンにツノアオカメムシが沢山出るのかどうかは判りませんが、秋の落下昆虫の前半戦では重要な虫であることは間違いありません。これから10月の中旬まで屈斜路湖でドライフライの釣りをするならツノアオカメムシのフライは必携でしょう。
今日見つけたツノアオカメムシは全て16〜17ミリくらいと小型でした。また、この時期の個体としては腹や足の色が赤かったです。ツノアオカメムシの腹や足は季節が進むにつれ褐色から派手な赤色に変わっていきますが、今時期にこれだけ赤いということはツノアオカメムシの季節が早く終わってしまう、という可能性もあるのかもしれません。
ツノアオカメムシを見つけたのは午後3時過ぎでしたが曇り空でかなり暗く、ISO1250でf3.5で1/160でしたから、マクロレンズの手持ち撮影としてはかなり辛く、あれこれとは写真が撮れませんでした。タイイング資料用の腹側の写真などは天気のよい日の明るい時間に撮りなおしてきてまたアップします。
もうひとつ、湖畔を歩いていて見つけてビックリしたのがウチダザリガニの集団自殺?です。湖の波打ち際の砂利の上で、かなりの量のウチダザリガニの死骸を見つけました。よくみるとまだ生きている個体もいます。はじめは波で打ち上げられたのかとも思いましたが、これだけのザリガニが一度に打ち上げられるとは思えません。水の中にもザリガニがけっこう居て、なんと岸に這い上がろうとしているザリガニも見かけました。これっで入水自殺じゃなくて出水自殺か? 鰓呼吸でしょうから長くは陸上には居られないはずですよね。
この集団自殺?の原因が何なのかは判りません。他の水棲生物が死んでいるのは見かけませんでしたから、毒や酸欠では無さそうです。となると、ザリガニだけに感染する細菌やウィルスなのか??
これだけの数のザリガニが岸辺に落ちていれば、これを食べる動物や野鳥も出てくるでしょう。ミンクやキタキツネ。アイサやアオサギなどなど、もしかしたらヒグマも食べるかもしれません。これが今後、自然環境にどのような影響を与えることになるのか興味津々です。
この件は環境省にも報告しておきましたので、今後、何かの展開がありましたらまたここで報告したいと思います。
ちなみに上の写真は湖岸の畳1枚分にもならない広さを撮ったものですが、ここに何匹のウチダザリガニが写っているか、写真をクリックすると大きくなりますので、数えて驚いて下さい。この広さで、これだけの数のザリガニが死んだとなると、湖全体ではどのくらいの数なのか??
by troutinn
| 2010-09-21 21:14
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