薪ストーブの前でロックを聴きながら |
11月もここまで来ると宿も暇になる。お客さんの居ない夜は本を読んだり音楽を聴いたり。原野の一軒家だから、飲みながら大音量で好きな曲を聴けるのは楽しい。問題は聴いたことのないアルバムが欲しくなってしまうこと。amazonの1クリック+飲んだ勢い、ってのはかなり危ない。
はずれも何枚か引いてしまったけれど、当たりはキース・エマーソンのCD『OFF THE SHELF』とジェスロ・タルのDVD『LIVING WITH THE PAST』
エマーソンの方はなんと1曲目が「奈落のボレロ」、2曲目が「展覧会の絵」だ。うわー、『タルカス』!!と、ちょっと興奮。「アメリカ」はザ・ナイス時代の曲だったよね、これも素晴らしい、ハモンド・オルガンの音色ってなんて良いんでしょう。残りの曲はイマイチだったけけれど元ELPファンとしてはこれだけで充分。
ジェスロ・タルは、この2001年のDVDは買ってよかった、ってもマーケット・プレイスの格安中古版だけれどね。
68年のデビューアルバムからの「日曜日の印象」や、その後の全盛期の名曲が目白押し。派手なパフォーマンスは少なくなったけれど、素晴らしく美しいメロディーを、転調、変調で突き進む独特の、ジャズとブルースとクラシックとブリティッシュトラッドを混ぜこぜにしたタル節は現在でもじゅうぶん通用する独自のロックだと再認識。「アクアラング」「ジェラルドの汚れなき世界」「ブーレ」「ロコモーション・ブレイス」「ジャック・イン・ザ・グリーン」・・・。デビュー当初のオリジナル・メンバーの再結成演奏も入っているし、弦楽四重奏とイアン・アンダーソンのアコースティックギター&フルートも2曲も入っているし、と盛りだくさん。
ギターのマーティン・バレは、もう60をはるかに超えた歳のはずだけれど、このDVDでの演奏が素晴らしかったので、飲みながら聴いていたこともあって、ソロアルバムを1クリックでポチッとしてしまった。明後日には届くでしょ。薪ストーブの前で飲みながらのクラシック・ロック、最高です。