野付半島 |
ちょうど引き潮の時間で野付湾内の水位は低く、アマモが水面に出てしまって遠くから見ると水面が芝生の緑でも見ているようです。このアマモの中には尾岱沼名産のホッカイシマエビが棲んでいて、初夏のホッカイシマエビ漁は明日20日から7月12日までが漁期です。資源保護のために漁獲がかなり制限されるそうですから、今シーズンも超高値になるのでしょう。
野付半島は全長が26kmほどにもなる細長い砂嘴です。半島の根本の方にある第2しべつ展望パーキングの周辺ではエゾカンゾウが、もうだいぶ咲き始めていましたが、半島の先端に近い方ではセンダイハギがほぼ満開でした。ただセンダイハギは平年より背の高さが低いようにおもえます。この冬、野付半島や釧路根室周辺は極端に雪が少なかったのですが、このため雪解け水が少なかったためか、雪の布団がなくて地面が冷えすぎたのか、植物の生長に影響が出たのかもしれません。
今日は気温はそう高くはなかったのですが、風が強くて小鳥達の姿はあまり見かけませんでした。が、陽が差して暖かくなって、ちょっと風が弱まると、あちこちで小鳥達が囀り始めます。これも龍神岬灯台辺りよりは、半島の根元の方が賑やかな感じでした。
見かけたり聞いたりした小鳥達はシマセンニュウ、コヨシキリ、ノゴマ、オオジュリン、ノビタキ、カワラヒワ、ベニマシコ…などなど常連の草原の小鳥達です。今日は時間があまりなかったので野鳥の撮影はしませんでしたが、小鳥達を撮るなら、ここ今月末以降の方が良いかもしれません。
カッコーはあちこちで鳴いていましたし、オス達が飛びまわって喧嘩?もしていました。ノビタキに追い回されている雌のカッコーも見ましたから、托卵の攻防がもう始まっているのでしょう。
マルハナバチも期待したのですが、風が強かったせいか姿は見ませんでした。まだクィーンだけで、今期のワーカーの第一世代が出てきていないのかもしれません。野付半島にはノサップマルハナバチという天然記念物級とも呼べそうなマルハナバチが居て、花と一緒に撮るのは次回来るときまでお預けです。
久しぶりの野付半島で風景スナップです。真っ昼間の2時間ほどの滞在で良い写真など撮れるわけは無いのですが、ここの広大な風景と空には何時もの事ながら感動しますし圧倒されます。あまり使うことのないZeiss Distagon 2.8/12(18mm画角相当)が今日は活躍しました。もっと広角も欲しいですね。写真をクリックすると大きく観ることができます。