タンチョウとエゾフクロウ |
朝の気温がマイナス17℃と今期一番の寒さです。昨日も朝はマイナス15℃まで下がりました。今年の11月は札幌では105年ぶりの真冬日の多い11月だったそうで、北海道はこのまま寒さの厳しい冬になってしまうのでしょうか。ただ、根釧地区は今日現在は積雪はほとんどありません。
「鱒や」は今日から冬季営業の開始で、さっそくガイド仕事で湿原周辺を一廻りしてきました。週末で天気も良いということもあってか有名ポイントではどこも何人かが撮影に来ていましたが、まだ静かなものです。
鶴居村ではあちこちのデントコーンを刈った畑にタンチョウ達が集まってきていました。が、なかには人に依存しない野生のタンチョウ?もいます。
湿原の葦原のなかを流れる小さな川はもう岸辺は凍っていましたが、そこでタンチョウが水の中にクチバシを突っ込んでなにかを探しては食べているのが遠望できました。湿原の中にポツンと小さくタンチョウが見えるだけですが、それが却って湿原の広大さを感じさせるのでした。これで夕暮れで湿原が紅く染まっていたら、佐々木栄松氏の絵の世界みたいになるだろうな、などと思いながら30分ほど眺めていました。
今期初めてひとつのウロに2羽のエゾフクロウが入って居たこともあって、お客さんも大喜びです。冬の柔らかな弱い陽射しですが、陽だまりのフクロウはうつらうつらと気持ちよさそうにしていました。
これとは別のウロでは、ここはエゾフクロウは1羽でしたが、私達が着いたときには、先にガイドと女性客二人が、大声で喋りながらウロの近くを歩きまわって撮影していました。フクロウはもう緊張しきって警戒して、ここまで伸びるのかとおもうほど縦に細長くなって吊り目になっています。
さすがにこれは拙いだろうと、フクロウが緊張しているから喋らず動かず姿勢を低くして、と注意したのですが、ガイドは客を2mほど下がらせただけで相変わらずのお喋りです。お客さん2人はフクロウが警戒の姿勢をとっていることも知らずに撮影しているのでしょう。これはガイドの責任です。フクロウに警戒の姿勢をとらせたり、それを気にもせずに撮影させるなんて、これはもうガイド失格でしょう。