エゾリス |
今年はクルミのなり年で、どのオニグルミの樹もたくさん実を付けていたのに、その割りにはエゾリスを見ないな、とおもってました。ですが今日、屈斜路湖畔の森を散歩していたら、エゾリスが走り回っていました。
森の上の方からエゾリスがクルミを囓るカリカリカリって音が聞こえては来るのですが、まだ木の葉が茂っているのでエゾリスの姿をはっきり見ることがなかなか出来ません。それほど人を怖がるわけではないので近づいても直ぐに逃げはしないのですが、移動するときは凄く速いので、暗い森の中で写真を撮るのは至難ではあります。
あと3週間も経てば広葉樹の葉は全て落葉して、見通しもよくなり森の中も明るくなりますから、観るのも撮るのも、今よりは愉しくなるでしょう。
リスを追いかけて林道を歩いていったら、脇の藪からキタキツネが目の前に飛び出して来てお互いにビックリ!! 全力で走り逃げるキタキツネですが、耳はしっかり後ろに向けて私の行動を聴いています。少し先まで走ってから立ち止まってこちらを見る姿は、なかなか綺麗なキツネです。夏毛で、これだけフサッとした尾っぽなのは美しい。
去年の連続台風以後、エゾリスを見ることがあまりなく、この冬はうちの庭にも現れませんでした。庭にある4本のオニグルミの樹もたくさん実が成ったのですが、エゾリスが撮りに来ないうちに先日の台風でほとんどの実が落ちてしまいました。
森の散歩から車で帰ってきたら、うちの入り口の道路になんとエゾリスが居ます。どうやら落ちてしまったクルミを走り回って貯食しているようなのです。
車を駐車場に駐めてからカメラを持って探しに行ったら、目の前のクルミの樹にしがみついて、クルミを咥えたままこちらを見ています。その距離の近いこと、わあ! 最短撮影距離を切ってしまいそうと慌てて後ずさりして撮影です。森で見たリスと違ってこちらは冬の耳毛がもう伸び始めています。エゾリスの冬の耳毛は4~5cmまで伸びますし、この耳毛のある姿の方がエゾリスらしい感じがします。でも真っ直ぐ上に伸びる耳毛はマイナス30度近くにもなる同等の寒さ除けになんらかの役に立つともおもえません。なんのための長い耳毛なのか不思議ではあります。
リスの方も撮影する私をしばらく見ていましたが、その後はクルミの実を咥えたまま藪の中に消えていきました。このリスがキツネやテンやフクロウに捕まらず、秋の間に貯食もたっぷり出来れば、この冬の「鱒や」の庭に遊びに来るようになるかもしれません。