浮島湿原 |
朝は雨でしたが天気予報によれば昼からは回復して晴れるそう。ならばとお客さんを送り出してから大雪山へ向かいます。紅葉には少し早いけれども今日を逃せばもう9月は遠出ができません。
ところが大雪山系に近づくにつれて雨がパラパラ降ってき山も全く見えません。雨具は用意していないし、この天気では展望もないだろうし、どうしようかと少し迷って考えて浮島湿原に転戦することにしました。
湿原入り口の駐車場には日曜日だというのに車は2台だけ。カメラ機材をザックに詰めて湿原まで片道1.6キロの遊歩道を歩き出します。途中で戻って来るハイカー独りとすれ違って、となると湿原に居るのはあと1組だけでしょうから、静かな散策が出来そうです。
湿原までの遊歩道は10年ほど前に来たときと比べるとかなり荒れていて、水が溜まってグチャグチャのところも多くGore-Texの山靴を履いてきたのは正解でした。すれ違ったハイカーはゴム長履いていました。
途中、けっこう新しめのクマの糞が遊歩道のまん中にドカッとあってちょっと緊張です。鈴は持ってきていませんがクマスプレーはもちろん携帯、いざとなったらコレで。
湿原に着いたときには14時を廻っていました。そこでまた独りのハイカーとすれ違って、おお、これで広い湿原を貸し切りです。
前回来たときにはしっかりしていた木道も、朽ちてしまって通行止めになってしまっているところが何カ所かあったのが残念です。ここまでの遊歩道も湿原の木道も最低限程度の補修だけしかしてないのは、この湿原を訪れる人が少ないためなのか、森林管理署の予算の無さなのか…。
湿原の中に大きく8の字を描くように設置された木道を、写真を撮りながら進んだり戻ったりしていると、ときどき雲の間から陽射しもあって風景がどんどん変化していきます。夕方になるとクマの活動が…とおもいながらも8の字を三周回して17時を過ぎてしまいました。また雲が厚くなってきて夕焼け空は期待出来なさそうなので引き上げです。
それにしてもこの浮島湿原、こんなに手軽に来れるのになぜ人気が無いのでしょう。尾瀬みたいにゾロゾロと木道を人が歩くのに比べたら、空いているこちらの方がはるかに私の好みではありますが。
層雲峡のキャンプ場で泊まって、明日の昼までに帰ればいいやと野営道具一式を積んでは来たのですが、層雲峡に着いてみるとこの辺りはかなり雨が降ったようで道路も濡れて水溜まりもあります。キャンプ場の草地もたっぷり濡れていて、ライダーのテントが2張りあるのみ。明日の撤収と帰ってから濡れものを乾かす手間を考えると面倒な気もして帰ることにしました。途中北見でラーメンを食べて、21時半には弟子屈へ戻ってきました。
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