エゾモモンガ |
以前からやってみたかった無線トリガーを使った遠隔からのリモートでのモモンガ撮影を昨日今日と2日間試してみました。使ったカメラはX-pro2 、レンズは昨日がXF23mm F2、今日がXF90mm F2です。
X-pro2はWifi接続でiPhoneで画像を観ながらリモコン撮影も可能で、これなら遠隔からシャッター速度も絞りもISO感度も変更は可能です。これが使えるなら理想的なのですが、動物撮影にはシャッターのタイムラグが大きすぎるのと、なによりこの低温下ではiPhoneのバッテリは5分も持ちませんし、カメラバッテリーも持たないでしょう。それぞれに外部電源を付けて保温すれば行けるかもしれませんが…
2日とも夕方16時にセットして極力バッテリーを使わないよう背面モニターはオフでファインダーもアイセンサーをオンにして、つまりファインダーを覗かない状態では一切の表示がオフになるようセットです。気温はマイナス5度くらいで満タンのバッテリーがこれでどれだけ持つかが心配でした。ミラーレスのアキレス腱がバッテリーの持ちでしょう。一方、大きな利点なのがシャッター音の小さいこと。昨日のようにカメラからの距離が1mならシャッター音でモモンガを警戒させてしまう危険性があったとおもいます。が、ミラーレスはその名の通りでミラーが無いですからシャッター音は静ですし、さらにこの2日の撮影は電子シャッターのみで行いましたから、レンズのAFの作動音の他は無音です。
無線トリガーはamazonで購入した中華の安いもので、送信機と受信機それぞれが単4電池2本使用ですが、電池はもっとも低温に強い使い捨てのリチウムイオン電池を入れてあります。
昨日XF23mmで撮った最初の2枚はカメラからの距離が1mほどで、穴から出てきたのが17時40分過ぎとかなり暗く、f2の開放でISO500、1/30秒でした。が、今日の1匹目はカメラから2.5mほどで、撮ったのが17時10分でf2の開放でISO200の1/120秒、-2/3補正。2匹目は3.5mほどで17時35分、f2開放のISO200、1/80秒で+2/3補正でした。2日とも全てモモンガからは10m近く離れた場所で無線トリガーでモモンガの動きを見ながらシャッターを切っています。
昨日より今日の方が天気が良くて明るかったのもありますが、どちらにしてもレンズの明るさに助けられています。EF100-400を使っているなら3段暗い訳ですから、もちろん単純には比べられませんがISO1600って事になります。
昨日の23mmですと超望遠よりはるかに画角が広いのも魅力で、今月7日の同じ場所での500mmレンズでの撮影と比べて、背景の森までが写って現場の雰囲気が判るのも良い感じです。
こうなると、もう一段明るいレンズが使いたいところです。35mmも23mmも残念ながらF1.4は持っていません。現時点ではXFレンズでいちばん明るいXF56mm F1.2(画角85mm相当)も持っていませんが、モモンガ用ポートレートレンズとして必要になりそうです。
昨日は初めての試みなので穴の辺りにAFをシングルポイント拡目で設定しての撮影で、今日はゾーンのフォーカスモードでモモンガを追ってくれるかどうか試してみたのですがAFも問題無さそうです。あとは、人の顔で出来るのですからアルゴリズム次第でモモンガの顔認識とか瞳認識も出来るはずで、これが出来れば最強なのですが…。
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