X-T2とXF100-400mmで撮るシマエナガ |
富士フイルムのX-T2と100-400mmのデモ機材をお借りして、庭に来るシマエナガをモデルにテスト撮影してみました。ふだん使っている7D+100-400mm(レンズもボディも旧型)とも、X-pro2ともかなり操作性が違うので初めはミスの連発でした。操作の設定をあれこれ工夫して、なんとか撮ったのが今日の日記の写真です。
小雪の舞う寒い日でしたがシマエナガは30分から1時間くらいの間を空けて、何度もよく出てくれました。滞在時間は毎回2~3分程です。そのうちの3回、暖かな部屋の中からシマエナガが庭に来たのを見つけると、外へ飛び出していって撮るという手抜き撮影ではあります。
正直、撮影中はストレスがありました。直進ズームになれているので回転ズームで好みの画角を出すのに手間取って飛ばれて撮り逃しは多数ありましたが、これは新型のEF100-400mmでも同じことになるとはおもわれます。
動体AFは7Dの方が食いつきが良く粘るように感じます。X-T2ではいちど後ろにピントが抜けてしまうと短時間で戻すのは至難で、これもまた撮り逃しを多発させました。この辺りはCanonの数世代前のAFレベルなのかなとも感じました。
野鳥の撮影では必需ともいえる親指AFのボタンが位置が悪く小さく押しにくいのも難で、これもまたピンボケを多発させています。いちど指を外してしまうと、すぐにはボタンに指が行かないのは慣れの問題もあるでしょうが、ボタンの位置や大きさというユーザーインターフェースへの理解の無さを感じます。
X-T2のミラーレスであるためのボディの軽量も、レンズはEFもXFもサイズがそう変わらないので優位さは小さくなってしまいます。が、ミラーレスならではのシャッター音の小ささは、自然の中で野鳥や野生動物の撮影では大きなアドバンテージとなるでしょう。
という訳でハードウェアとしては、野鳥撮影に使う場合には、まだまだ改善して頂かないとというレベルだとおもいます。
ですが写真をセレクトしていると、ピンが来ている写真の仕上がりは、おっ!!と思わせるのです。富士フイルムのXシリーズは色の良さには何時も感心していますが、今日の絵柄では色の優位さが出るような絵柄ではありません。
RAW撮影はしていませんから、どの位シャープさが強調されているかは判りませんでしたが、ローパスレスの良さなのかクリアな空気感と立体感とでもいうか、X-pro2で風景やスナップを撮って感じるのと同じ、私的にはとても好ましい絵なのです。7Dで撮影した時とは違う表現になっていることはたしかですね。
出来上がった写真を見るならX-T2+100-400mmに軍配ですが、撮るチャンスを生かせるかどうかは7Dが優位です、悩ましい。卵が先か鶏が先かの問題に似ているような…。
写真をクリックすると大きく見ることが出来ます。大きくして見ると絵の違いが判っていただけるかもしれません。
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