オオバン |
この鳥を見ると何時も思い出すのが子供の頃、もう50年近く前に読んだアーサー・ランサム全集です。『オオバンクラブの無法者』はアーサー・ランサムのアウトドアな児童書のツバメ号シリーズ5作目、1934年の作品です。
1930年から47年にかけて英国で出版された全12巻のシリーズは、日本では1958年から68年にかけて岩波から出版されています。12冊の中には中国が舞台の『女海賊の島』やカリブ海が舞台の『ヤマネコ号の冒険』など、荒唐無稽なストーリーもあるのですが、細部は常にリアルで、どの作品にも帆船の技術用語などがふんだんに使われていて、読む子供たちの想像力を刺激し拡げる独自の世界を作り上げています。
この12作の中の『オオバンクラブの無法者』と『シロクマ号となぞの鳥』は、どちらも野鳥の保護をテーマに扱った冒険小説となっていて、小学生の高学年の時にこのシリーズを読めば、帆船好き、キャンプ好き、野鳥好きの男の子になることは間違いないでしょうね、私もそうですから。
という訳で今日はオオバンの親子写真です。野鳥のヒナ達はどれも可愛いですが、オオバンの子供たちも何時まで見ていても飽きない可愛さ、愉しさでした。
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