コアカゲラ |
図鑑によると大きさは16cmくらいですから、スズメよりちょっと大きいくらいです。特に珍しいと言うほどの野鳥ではないですが、見つけたり写真を撮ったりするのは難しい野鳥でもあります。また日本では北海道にしか居ませんから、内地から鳥見に来られる人達にとっては、ぜひ観たい鳥のひとつでもあります。
数年前までは弟子屈町の市街地の公園や、「鱒や」の廻りの河畔林でも繁殖したりしていましたが、ここ数年はあまり見かけませんでした。以前よりは数が減ってしまっているように感じています。
今年はGW明けから「鱒や」の近くでコアカゲラのオスの姿を見かけたり、遠くから鳴き声が聞こえてきたりしていました。1週間ほど前からは庭のクルミの樹の枯れ枝に来てドラミングしています。来るのはたいてい朝5時頃か夕方5時頃で、宿泊のお客さん達は写真を撮っていましたが私は撮れていませんでした。が、今日は昼前の11時過ぎからもドラミングに来ていたのでやっと撮影出来ました。
コアカゲラはけっこう特徴ある大きな鳴き声なのですが、滅多に鳴きません。ドラミングも聞くことは少ないですが、これはクマゲラやアカゲラに比べると体が小さいので、つつく力も小さく、音も小さくなってしまうということもあるでしょう。
庭のクルミの樹のこの枯れた枝は、アカゲラもドラミングに使っている人気の枝です。この枝はどうやら中が空洞になっていて割れ目も入っているようでドラミングすると音が響いて大きく綺麗に鳴るのです。写真を撮ったときのコアカゲラはも30分近くは気分よさげにドラミングをしていましたから、この枝をマーティンとかスタインウェイと想っているのかもしれません、いや打楽器だからTAMAとかパールか…。
キツツキのドラミングは小鳥のさえずりと似たようなもので縄張り宣言であることが多いようです。今はまだたぶん抱卵中なのでしょうが、コアカゲラの抱卵期間は2週間ほど。孵化してから巣立つのには4週間近くかかります。オス、メス両親が抱卵と育児をするのは他のキツツキの仲間と一緒ですから、孵化したら子供たちにエサを運ぶのに、きっと賑やかになることでしょう。
.