鳥見散歩の1日 |
朝から天気のいい日曜日、フィールドを一廻りです。といっても途中、昼頃には急に空は暗くなって雨も降りましたが、iPhoneのレーダー雨雲画像をみながら逃げ回り、ほとんど濡れずに済みました。
今シーズンから通い始めた森ではシマエナガと遭遇です。ここ1週間ほどで3回出掛けて3回とも、たぶん同じシマエナガ2羽をみていて、水飲み場、水浴び場も判ったので、もしかしたら巣を見つけることも出来るかもと期待しています。が、今日も2羽でじゃれ合いながら飛び回って居て、いまだ巣を作る様子も見せません。
雨雲で空が暗くなり始めた屈斜路湖ではハクチョウの群れが飛んで行くのが見えます。ふだんはあまり高度を上げないのに、こんなに高く北に向かっていくのは、この群れは繁殖地へ向かっての旅立ちなのかもしれません。
次は森の奥の奥にある沼です。毎シーズン、ここへ入るのは私が初めてのはずなのですが、今日は雪の上に先行者の足跡が残っていました。ここ数日以内に来たようです。春先にクマに出会う確率がかなり高い場所で今日も比較的新しい熊の足跡と糞がありました。腰に下げた熊撃退スプレーに時々触りながらの森の小径を沼に向かいます。
氷はすっかり溶けていて綺麗なグリーンの水面にはキンクロハジロの群れが100羽ほど。他にヒドリガモ、マガモ、コガモ、カワアイサなども居ました。4~5年前までは、この時期に行くと400羽を超えるキンクロが集まっていたのですが、このところオジロワシが出没するせいなのか、最近はこれでも数は多い方です。
帰り道、去年、一昨年と繁殖に使ったダケカンバの巣穴からオスのクマゲラが外を警戒しているのを見つけました。繁殖の穴を掘ったりリフォームしたりするのはオスの仕事で、メスがその穴を気に入れば繁殖に使うことになります。メスが卵を産むのは、この辺りではまだしばらく先で、それまではオスがこうやって巣穴を守り確保します。じゃないと他の鳥やリスやモモンガが入り込んでしまうこともあるからです。
「鱒や」の近く、畑の中の農道は、うちに6月に泊まる野鳥ファンの人達にはお馴染みの鳥見ポイントです。この道の両側の藪は、なぜか近くの似たような農道より繁殖する小鳥達がたくさん居るのです。
まだ藪は去年の秋の枯れたままですが、夏鳥たちがやってきています。ノビタキやベニマシコはもう囀りの練習を始めていますし、アオジ、モズ、オオジシギも見かけました。ムシクイ達やコヨシキリはまだのようですが、今年は群れになったオオジュリンが来ています。ここでオオジュリンの群れを見るのは初めてで、たまたま通りかかって引っ掛かっているのか、それともこの辺りで繁殖はじめちゃうのかが気になります。
別の畑では数百羽のカワラヒワが群れで飛び回って居て、もう繁殖期も近いだろうに、皆で遊んでいて大丈夫なんだろうかと要らぬ心配までしてしまいます。
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