オンネトー |
ヒョウタン沼へ行くつもりで出掛けたのです。ところが阿寒横断道路からヒョウタン沼へ行く道道(林道みたいな未舗装路ですが道道です)のゲートの手前が除雪されていないのです。積雪は既に60~70cm程はあって、車載のスコップで除雪は無理です。駐禁ではなくとも冬の阿寒横断道路に車を置いていくのは気が引けます。諦めてオンネトーへと行き先変更です。
それにしても、このヒョウタン沼入り口、除雪してあって車が駐められるときもあるのです。横断道路沿いのところどころに待避所のように除雪してある場所があるのですが、なぜか今日はここだけは除雪してありませんでした。
ヒョウタン沼は阿寒横断道路から1キロ半もありませんし、冬のスノーシューハイキングには最適な場所です。毎年何回かはスノーシューで出掛けますが、他のグループに出会うこともありますし、雪に残ったスキーやスノーシューの跡を見ると、けっこう訪れる人も多いようです。ヒョウタン沼は「鱒や」周辺のスノーシューハイキングコースとしてはベスト3に入る、素晴らしいコースだとおもっています。
国道の大型除雪車がひと押しすれば車が3~4台駐められるスペースなんて1分で除雪できるでしょう。冬のアウトドア遊びは道東の観光でも注目されていることですし、このヒョウタン沼入り口とか、神の子池の入り口とか、道路通行の安全のためにも、ぜひ除雪していただければとおもいます。
先日の大雪で阿寒周辺もけっこう積もっています。オンネトーも野中温泉から先は未除雪でゲートも閉まり、スノーシューだろうとおもっていたのです。が、なんとゲートは開いていてキャンプ場の先まで3キロ程がきれいに除雪してありました。このゲートは12月10日に閉まるのですが、それまでは雪が降ったら除雪が入るそうです。野中温泉より先は無人地帯ですから観光用ということなのでしょう。除雪のおかげで雪のたっぷりある冬のオンネトーまで簡単に車で入れてしまって、ちょと拍子抜けではあります。
昨日今日と2日続けて弟子屈でも朝の気温がマイナス10度を切っています。ヒョウタン沼へ行こうとおもったのも、凍っている沼の写真を撮りたかったからで、転戦したオンネトーも見事に凍っていました。何度かに分けて岸から凍っていったようですが、面積のほとんど、9割方は透明な氷の上に僅かに雪が乗っているだけでしたから、この2日間で凍ったものとおもわれます。昨日の晩にほんの少し雪がちらついたようで、この雪が氷の上に乗っていなければ無ければガラス板のようなオンネトーを見ることが出来ただろうに残念ではあります。
氷の厚さは場所によって1cm〜3cmほどで、1cmでは乗った途端にビシビシッと大きな音を立てて割れました。もちろん底まで5cmも無い浅い場所で試したのですが、それでもスノーブーツに水が染み込み冷たいのなんの。
せっかく来たのだからと捜し回ったら、幾つかアイスバブルを見つけましたが、どれも水深30cm以上はありそうな場所です。氷の厚さは3cm弱ぐらいに見えます。ソーッと足を降ろすとミシッと音がしますが割れはしません。さてどうしよう。理屈では氷にかかる荷重を分散すればいいわけで、ならばと腹ばいで氷の上のアザラシみたいに2mほど進んでなんとか写真を撮りますが、怖くて姿勢を変えられず、考えていた構図では撮れません。もし氷が割れたら水深30cmだから溺れ死ぬことはないでしょうが、カメラ共々かなり悲惨なことになるでしょう。なんとかソーッと岸まで戻って一息です、スノーブーツではなくてネオプレーンウェーダーを用意してくるべきでした。
ほぼ快晴でしたし日没まであと1時間ほどです。夕陽に紅く染まった雌阿寒岳や阿寒富士を見ることが出来るかも、と待つことにしました。なんとオンネトーでも携帯電波は届くので、友人に電話してお喋りで暇つぶしです。(auの場合、野中温泉では4Gですがオンネトー湖畔は1xだけで通話は出来てもデータ通信は出来ませんでした)
ところが夕方が近づくにつれて雲がわき始め風も吹き始め、日暮れ前には山の上の方は全く見えなくなってしまいました。期待していただけに残念ですが、まぁ、また機会もあるでしょう。
という訳で、オンネトーへ12月9日までは車で入れます。何時もの年ならまだこんなに雪はないでしょうが、今年は真冬の雪のオンネトーへ車で行けるチャンスですから、今週末のドライブには是非オススメ。スノーシューを持っているなら湯の滝までのハイキングも愉しいでしょう。〆に野中温泉でひと風呂浴びて帰れば完璧です。
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