野生動物と人との距離 |
昨日の日記「神社のフクロウ」は削除しました。
今朝から神社にフクロウを観に来る人が増えているそうです。日記では場所も神社の名前も特定できないよう配慮した写真を載せたつもりです。ですが、昨日の今日のことではありますし、フクロウ目当てで人が押しかけることは私の意図に反しますので、念のために日記は削除としました、ご了承下さい。
自然を愉しみ知るための最も良い方法は、その場へ出掛けて実際に見ること、聴くこと、感じることだとおもっています。フィールドで少人数で静に観察や撮影をする限り、野生動物や野鳥に与える影響は小さなものだとも、おもっています。が、それもまた場所や季節や種や個体によって状況は変わってきます。どこまでが許容されるのかは個々の判断によるしかありませんが、撮影の時などはつい前に出たくなるものです。そんなときに冷静に判断して止めるのもまたガイドの大切な役目だとおもっています。
観察や撮影の時には野生動物や野鳥に対して、できる限りプレッシャーが低くなるよう行動をしています。シマフクロウやタンチョウの営巣場所や塒などへのガイドも致しておりません。日記に掲載の場合も、先日のヤドリギツグミの場合でも場所は判らないように載せましたし、アオハクガンの時は場所は簡単に判ってしまいますから、越冬地に移動するまで日記には掲載しませんでした。
ヒトの存在を全く無視するような自然保護原理主義的な考え方には賛同しかねますが、といって自分自身が常に正しく判断出来ると驕ってもいないつもりです。今後もより慎重な行動を心掛けたいとおもっています。