シマエナガ、ゴジュウカラ、 |
掃除をしながら窓から外を見ていたらシマエナガがやってきたので大急ぎでカメラを持って外に出て撮影です。500mm手持ちですが、天気が良くて充分な光があるので重いけれども速いシャッターが切れるので大丈夫。
ヒマワリの種が餌台に出してあるのですがシマエナガの小さなクチバシでは、ヒマワリの種を割って食べることは出来ません。シジュウカラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラがひっきりなしに餌台にヒマワリの種を取りに来て、近くの枝に止まって種を割って食べます。この時に割れた種子が雪の上に落ちるのですが、シマエナガはこれを捜して食べているようです。
シマエナガの撮影を終えて、また掃除をしながら窓の外を見ていたらゴジュウカラが二羽で追いかけっこをして一羽がガラス窓にゴン!と音を立ててぶつかり脳震とうを起こして雪の上に落ちてしまいました。春先の繁殖期が近づくとメスを巡る争いなのか縄張り争いなのか、シジュウカラやハシブトガラも追いかけっこを始めます。ゴジュウカラはほかのカラ類よりは繁殖行動がはやいのか、もう囀り声を出したりもしていますから、それでまだ12月なのに追いかけっこなのでしょう。
この追いかけっこ、気に入らない相手を追い払う行動だとおもっていたのですが…、窓にぶつかったゴジュウカラは雪の上でひっくり返って動きません。追っていたもう一羽が驚いたのか近くの雪の上に降りています。どうなるかとおもって、先ほどシマエナガを撮ったカメラで家の中からガラス窓越しに撮影を始めました。(断熱二重ガラス窓越しで写りがよくないです)
追っていたゴジュウカラが、窓にぶつかって落ちたゴジュウカラに近寄っていくと、なんと馬乗りになって相手を激しく突き始めたのです。はじめは落ちた相手を助けるための行動かとおもったのですが、違いました。これは明らかな攻撃で、脳震とうを起こしたゴジュウカラも何度も突かれて気がついて逃げようとするのですが体がまだ動きません。大きな声で鳴くのですが、もう一羽は突くのを止めないのです。
撮影していて、これでは殺されてしまうと、窓を開けて大声で攻撃を続けるゴジュウカラを追い払いました。外に出て小さな段ボール箱に脳震とうを起こしたゴジュウカラを収容して、部屋の中で小一時間休ませてから、おもてで箱を空けて取り出すと元気に飛んで行きました。
しかし、驚いたなぁ。ふつうなら追いかけっこの相手は逃げ切ってしまうので気づかなかったのですが、殺意を持つほどの衝動による追いかけっこだったのですね。今の時期はカラ類は混群となって飛び回って餌台にやってきますが、どうやら必ずしも仲の良い群れ、ということではなさそうです。
写真をクリックすると大きく見ることが出来ます。
シマエナガは、たぶん春まで毎日「鱒や」の庭で撮影することができます。
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