2013年 06月 08日
釧路の蕎麦、東家全店制覇 24軒目の東家 |
釧路には竹老園東家という蕎麦店があります。釧路で店を始めたのが明治45年(1912年)だそうですから100年を超えるわけで、歴史の浅い釧路の街としては老舗です。そして100年の間に次々と暖簾分けをした分店が増えて、釧路の街にある蕎麦屋の多くが東家を名乗っています。
釧路そば商組合発行の「くしろ蕎麦まっぷ」には27軒の蕎麦屋が掲載されていますが、このうち竹老園東家総本店の他20軒の計21軒が東家です。
この半年ほど、用事で週に2回は釧路に出る生活が続いています。この機会を利用して昼に釧路の街にいるときには、昼飯は蕎麦にして東家全店を廻ろうとおもいついたのでした。
「くしろ蕎麦まっぷ」に掲載の21軒は以下の通り。
01 竹老園東家総本店
02 北大通東家
03 愛国東家
04 末広東家
05 光和東家
06 米町東家
07 睦東家
08 ぬさまい東家
09 若竹東家
10 芦野東家
11 富士見東家
12 新栄町東家
13 東家文苑店
14 春採東家
15 川北東家
16 武佐東家
17 治水東家
19 鳥取南8丁目東家
20 城山東家
21 旭東家
これは釧路そば商組合に参加する蕎麦店のなかの東家ですが、調べて見ると組合に参加しない大楽毛東家があることが判りました。さらに平成の広域合併で釧路市に阿寒町が合併したので、旧阿寒町阿寒本町にある阿寒町東家も、広い意味で釧路の東屋と呼べるかも知れません。
22 大楽毛東家
23 阿寒町東家
この23店舗を、ほぼ半年かかって全店で昼食に蕎麦を食べたのです。全店制覇は美味しい蕎麦を食べることを目的としたグルメ的なものにはなりません。東家の多くが昔ながらの街の食堂としての蕎麦屋です。支店、分店、暖簾分けが22軒もあると、これが同じ本店からの暖簾分けなのだろうかとおもうほど、店の雰囲気もメニューも味も違います。出前がほとんどみたいな店もあれば、飲み屋街にあって昼は閑散とした店もあります。大方の店が人間でいえば壮年期の後半か老年期、なかにはどうみても老衰で…という店もありました。が、世代交代を上手くやって流行っている店も何軒かはありました。
各店に一回食べに行っただけで店の評価や味の評価などは出来るものではありませんが、城山東家の週末だけの石臼挽き手打ちや、治水東家の天ぷらは気に入りました。暖簾分けでは最も古い大正4年創業の北大通り東家は寂れてしまった釧路の繁華街の真ん中にあって、しかし品書きにはオリジナリティがあるし、この店で飲んだら愉しいだろうなとおもう店でした。
まあ、それでもやはり、今のグルメな蕎麦の世界から見れば、お世辞にも美味しい蕎麦とはいえない店が多いです。なにより多くの店が東家の特長の一つであるクロレラ入りの鮮やかなミドリ色の蕎麦で、これだけで蕎麦好きならガックリです。藪系の淡い緑を1年中出すために、クロレラがブームだった昭和30年代後半か40年代に開発されたようですが、淡い緑のはずが進化?して、ミドリの発色の鮮やかなこと。釧路の人にとっては昔っから蕎麦はミドリな訳で、この鮮やかな色の蕎麦を違和感なくたべていますが、よそ者には驚きです。
味を期待しない食べ物や巡りというのもヘンな話ではありますが、釧路の歴史の一部を見たようでもあり、それなりに愉しかったです。実は東家は、今回廻った釧路市内の23軒の他に、調べて判っているだけでも釧路圏では厚岸、川湯温泉、白糠に店があります。この3軒はそのうち機会があったら寄ってみようかとおもっていますが、更に帯広に2軒、旭川に2軒、苫小牧と小樽に各1軒、そして札幌にはなんと12軒もあるのです。
竹老園東家総本店のルーツは、さらに遡る明治7年(1874年)開業の小樽の屋台の蕎麦屋だったのだそうです。一軒の屋台が140年掛かって全道で40軒を超える店になったのですから、これは東家成功の物語といっても良いのでしょう。
と、ここまでが釧路市内東家全店制覇の日記用原稿で、何時、どう載せようかとおもっていたのですが…
先日、釧路に泊まって飲み屋街の素敵なBar FLYから駅前のホテルまで、夜風を愉しみながらブラブラと歩いて帰る途中に、リストに載っていない東家を見つけてしまったのです。 大楽毛東家や、阿寒町東家は距離から考えれば釧路そば商組合に入っていないのも判りますが、旧市街にリストに入っていない店があるとは驚きでした。なにせ夜中に見つけたので閉まっていますから、もしかしたら廃業してしまった店なのかもと半信半疑です。
で、今日の昼に行ってきました。24軒目の釧路駅前東家の店は営業中でした。お婆ちゃんが独りで切り盛りしていて大変そうでしたが、店の造りはいかにもの昭和レトロな駅前蕎麦屋で、店内の雰囲気はとても良い感じです。
しかしなぁ、こうなるとまだリストから落ちた東家が釧路市内にあるかもしれません。さて、どうしよう…
釧路そば商組合発行の「くしろ蕎麦まっぷ」には27軒の蕎麦屋が掲載されていますが、このうち竹老園東家総本店の他20軒の計21軒が東家です。
この半年ほど、用事で週に2回は釧路に出る生活が続いています。この機会を利用して昼に釧路の街にいるときには、昼飯は蕎麦にして東家全店を廻ろうとおもいついたのでした。
「くしろ蕎麦まっぷ」に掲載の21軒は以下の通り。
01 竹老園東家総本店
02 北大通東家
03 愛国東家
04 末広東家
05 光和東家
06 米町東家
07 睦東家
08 ぬさまい東家
09 若竹東家
10 芦野東家
11 富士見東家
12 新栄町東家
13 東家文苑店
14 春採東家
15 川北東家
16 武佐東家
17 治水東家
19 鳥取南8丁目東家
20 城山東家
21 旭東家
これは釧路そば商組合に参加する蕎麦店のなかの東家ですが、調べて見ると組合に参加しない大楽毛東家があることが判りました。さらに平成の広域合併で釧路市に阿寒町が合併したので、旧阿寒町阿寒本町にある阿寒町東家も、広い意味で釧路の東屋と呼べるかも知れません。
22 大楽毛東家
23 阿寒町東家
この23店舗を、ほぼ半年かかって全店で昼食に蕎麦を食べたのです。全店制覇は美味しい蕎麦を食べることを目的としたグルメ的なものにはなりません。東家の多くが昔ながらの街の食堂としての蕎麦屋です。支店、分店、暖簾分けが22軒もあると、これが同じ本店からの暖簾分けなのだろうかとおもうほど、店の雰囲気もメニューも味も違います。出前がほとんどみたいな店もあれば、飲み屋街にあって昼は閑散とした店もあります。大方の店が人間でいえば壮年期の後半か老年期、なかにはどうみても老衰で…という店もありました。が、世代交代を上手くやって流行っている店も何軒かはありました。
各店に一回食べに行っただけで店の評価や味の評価などは出来るものではありませんが、城山東家の週末だけの石臼挽き手打ちや、治水東家の天ぷらは気に入りました。暖簾分けでは最も古い大正4年創業の北大通り東家は寂れてしまった釧路の繁華街の真ん中にあって、しかし品書きにはオリジナリティがあるし、この店で飲んだら愉しいだろうなとおもう店でした。
まあ、それでもやはり、今のグルメな蕎麦の世界から見れば、お世辞にも美味しい蕎麦とはいえない店が多いです。なにより多くの店が東家の特長の一つであるクロレラ入りの鮮やかなミドリ色の蕎麦で、これだけで蕎麦好きならガックリです。藪系の淡い緑を1年中出すために、クロレラがブームだった昭和30年代後半か40年代に開発されたようですが、淡い緑のはずが進化?して、ミドリの発色の鮮やかなこと。釧路の人にとっては昔っから蕎麦はミドリな訳で、この鮮やかな色の蕎麦を違和感なくたべていますが、よそ者には驚きです。
味を期待しない食べ物や巡りというのもヘンな話ではありますが、釧路の歴史の一部を見たようでもあり、それなりに愉しかったです。実は東家は、今回廻った釧路市内の23軒の他に、調べて判っているだけでも釧路圏では厚岸、川湯温泉、白糠に店があります。この3軒はそのうち機会があったら寄ってみようかとおもっていますが、更に帯広に2軒、旭川に2軒、苫小牧と小樽に各1軒、そして札幌にはなんと12軒もあるのです。
竹老園東家総本店のルーツは、さらに遡る明治7年(1874年)開業の小樽の屋台の蕎麦屋だったのだそうです。一軒の屋台が140年掛かって全道で40軒を超える店になったのですから、これは東家成功の物語といっても良いのでしょう。
と、ここまでが釧路市内東家全店制覇の日記用原稿で、何時、どう載せようかとおもっていたのですが…
先日、釧路に泊まって飲み屋街の素敵なBar FLYから駅前のホテルまで、夜風を愉しみながらブラブラと歩いて帰る途中に、リストに載っていない東家を見つけてしまったのです。 大楽毛東家や、阿寒町東家は距離から考えれば釧路そば商組合に入っていないのも判りますが、旧市街にリストに入っていない店があるとは驚きでした。なにせ夜中に見つけたので閉まっていますから、もしかしたら廃業してしまった店なのかもと半信半疑です。
で、今日の昼に行ってきました。24軒目の釧路駅前東家の店は営業中でした。お婆ちゃんが独りで切り盛りしていて大変そうでしたが、店の造りはいかにもの昭和レトロな駅前蕎麦屋で、店内の雰囲気はとても良い感じです。
しかしなぁ、こうなるとまだリストから落ちた東家が釧路市内にあるかもしれません。さて、どうしよう…
by troutinn
| 2013-06-08 18:56
| 外食・グルメ