そば道楽で |
昨日は午後からは川湯の「そば道楽」へ。店に着いたのは1時半を回っていたけれど、奥のテーブルに爺ちゃんと婆ちゃんが、ふたり並んでちょこんと座って仲良く新聞読みながら、のんびり寛いでいる雰囲気で、「今日は開店休業さぁ」。今年初の蕎麦食いのつもりだったけれど、この状況で盛り蕎麦一枚注文するのも気が引けて、今日は蕎麦はいいよ、ソバ粉を買いに来たんだ。
小一時間ほど、爺ちゃん婆ちゃんと茶飲み話。
「年末年始は孫8人、ひ孫8人が来て賑やかだったけれど、あんまり休むと酒ばっかり飲んでしまうから4日からは営業したんだよな。でも、お客さんが来てくれないのさ」
正月からこっちは天気が悪い日が続いたからねぇ、あの地吹雪じゃあ蕎麦を食べにも出られなかったよ。でも孫やひ孫で賑やかな正月で良かったじゃないの。
昭和41年当時、この辺りじゃまだ車の免許を持っていない人が多くて、川湯の仲間と何人かで、免許が簡単に取れると噂の冬の青森県の弘前まで免許を取りに3週間行ってきたという昔話には抱腹絶倒なのでした。
「今年は昭和でいうと87年なんだって。俺は昭和7年生まれだからね、今年で80って訳さ、歳とっちゃったよ」
と、ちょっとしんみりの爺ちゃん。何時までも元気で蕎麦を打ってもらいたいものです。
ところで、ソバ粉を買いに来たのはホントの話で、自家用に1kg、これはパンケーキやガレットに使ったり、ムニエルなんかで小麦粉の替わりに使ったりします。あと2kgは広島県福山市の「とわり」という蕎麦屋に送ります。
「とわり」は風変わりな蕎麦屋で、スナックの居抜きを内装そのままのカウンターだけの小さな店で、お姉さんが独りで、手打ちの十割蕎麦専門店として営業しています。たまたま2年ほど前、福山の街を飲み歩いていてみつけたお店で、暗い路地の奥のこんな店を、よくまあ見つけたなと自分でも感心するほど。なにせ、その後2度ほど食べに行きましたが、迷子になって店にたどり着けないのです。美味しい店ですからお近くに行かれる方は是非、食べに行って見てください。
で、今日の昼は蕎麦粉のパンケーキと、鹿肉のシチューで昼食です。蕎麦粉はもちろん昨日「そば道楽」で分けてもらった地元産、シチューの鹿肉も地元の山を駈け廻っていた奴、タマネギとジャガイモとニンジンも地元産です。ブロッコリーだけが長崎県産だけれどね。なにせ、一昨日に石臼で挽いたばかりの蕎麦粉ですから焼き上がったパンケーキの香りの良いこと。ついつい、食べ過ぎてしまいます。
1枚目の写真はiPhone4Sで撮影で、この日記ではiPhone で撮った写真は初めて使うけれども、写り良いですね。