テントウ虫のヒッチハイク |
買い出しに出かけた街の農協ストアの駐車場から「鱒や」まで、フロントガラスにオオテントウがくっついてヒッチハイクです。なにせ1センチはある大きなテントウ虫だからよく見えます。で、見ているとこれがなかなか面白い。フロントガラスの上をちょこちょことよく歩き回るのですが、おおよそ車の速度が30Km/hを超えるとピタッと動かなくなります。一時停止や信号で車が止まるとまた歩き出し、車が速度をあげると歩くのを止めるの繰り返しです。どうやら風で振り落とされるのを嫌って、速度が上がると6本の足でフロントガラスにしがみついているようなのです。
時速30キロですから分速500メートル=毎秒8.3メートル。つまり8メートルの風を感じるとしがみついて動かなくなるってわけですね。8メートルってのが、なるほどなぁと納得できる速さですよね。
湖の落下昆虫の釣りでは、風が強くなると虫が飛ばなくなって水面に落ちる数も減りますから釣れなくなります。虫がなぜ飛ばなくなるのかが今日の観察でちょっと判ったような気がします。オオテントウと他の落下昆虫と同じとはおもいませんが、他の種の虫もたぶん似たような習性で風が強くなってくると、振り落とされないよう葉にしがみついて動かないのでしょう。