飛鳥II |
テンポよく用事を済ませていって、次は和商市場に寄って夕飯の材料の仕入れです。今日は飲みそうなお客さんが多いし、私が釧路に買い物に出た日は多少の採算は無視しても美味しいものを食べて貰いたいなとおもっているので、自家製しめ鯖用のマサバや刺し身用のサンマ。煮貝にすると旨い砂ツブ、この時期ならではの鉄砲汁用の花咲ガニなんかも仕入れます。
ちょうど昼頃だったためなのか、夏休みに入ったせいか、今日の和商市場は混んでるなぁとおもったのですが、どこかヘン。なにやら身なりの良い買い物客が多いようにおもえます。
和商市場を出て、さて昼飯でも食べようかと国道を走り出したら、あれっ!?、あんなところにビルなんて建っていたっけ? マンション? ホテル?? あんな大きな建物が何時出来たんだろう? でも、あそこは幣前橋の下流の釧路川だよなぁ・・・
近くまで行ってビックリ!! なんと巨大な豪華客船でした。幣舞橋を渡って対岸から観て、はじめてその全貌が見えました。こりゃすごいや!! で、和商市場の場違い?なお客さん達が居たわけもわかった。
同じ日本で今、この客船で旅を楽しんでいる人もいれば、震災で家を失って体育館に住んでいる人もいる。原発事故で、もうたぶん一生、住み慣れた土地へ帰れない人も居る。さらに、この客船の停泊している釧路市といえば、道内では最悪、全国でも高いレベルの生活保護受給者の多い町で、なんと市民20人に1人は生活保護受給者なんだそうです。
別に自粛しろなんては、ぜんぜん思ってはいません。「鱒や」だって、この夏はお客さんが少ないし、もっともっと涼しい北海道へ旅に来てくれないかなとおもってもいます。ただ、あまりの格差というか、この大きな違いはなんなのだろうかと、白い巨大な眩しい豪華客船を観ていると、なんとなく考え込んではしまうのです。
『ふらい人 7月号』発行されました。今回は先ずは是非ギャラリーを見ていただきたいです。知来さんの写真と、小林さんの尺八のコラボレーションが素敵です。緑川さんのハーディーのリールの話も絶好調!!