オオジシギ対空砲 |
今日は珍しく朝から晴れ間が出たので、さっそく撮影機材を車に積んで出かけることにしました。狙いはオオジシギの急降下です。4月末から6月いっぱい、道東の牧草畑ならどこでも見かけるオオジシギは、バババババッと凄い羽音を立てる急降下飛行で知られているけれども、この急降下中を撮った写真というのが実は少ないのです。プロの野鳥写真家の和田剛一さんの写真集で、素晴らしいオオジシギの急降下写真を見たことがあるけれど、それ以外ではボケたりブレたりの写真ばかりなのです。ためしにGoogleでオオジシギの画像を検索しても、飛翔写真は良いのがあっても、急降下中の写真では、良いなとおもえる写真は見つからないですね。
実はこれまでも何度かオオジシギの急降下写真に挑戦したことはあるのですが、満足できる写真が撮れたことはなかったです。どこへ急降下してくるのか予測がつかないこと。急降下の速度が恐ろしく速いこと。空抜きの絵になってしまうので露出補正が難しいこと・・・、写真を撮るのが難しい理由は沢山あります。
今日の撮影は『ふらい人』の連載エッセイに付ける写真を撮るためだったのですが、少なくともgoogle画像検索で出てくるオオジシギ急降下写真より良いものを撮ろうというのが目標でした。結局、午前中の1時間と夕方の1時間をオオジシギ撮影に使いましたが、なぜ1時間なのかといえば、オオジシギは1時間ほどディスプレイ飛行をすると1〜2時間は休息をしているようだし、1時間で16GBのCFが、ちょうど一杯になってしまうのでした。
500mm+EX1.4に7Dの組み合わせでは、急降下してくるオオジシギをファインダーで捉えるので精一杯だから、機材に頼り切って動体予測AFでシャッターを押しっぱなしの機関砲のような撮影で、急降下爆撃機への対空砲の射撃手みたいな気分です。かなり特殊な撮影だとおもうけれど、機材の理想は1D4+800mm+レーザードットサイト+ジンバル雲台なのでしょう。
オオジシギのスツーカを上手く撃墜できたかどうかは、今月10日頃に発行予定の『ふらい人』5号をご覧頂ください。