2010年 12月 21日
皆既月食 |
久々の皆既月食ということで楽しみにしていた。16時8分頃に摩周湖の外輪山の上に月が出た。手前に林の被らない、家から300メートル程離れた切原牧場の牧草畑に三脚を置いてカメラをセット。月の出の時点で既に満月の6割方が地球の影に隠れていた。
先ずは7Dに500mmレンズで撮影してみる。快晴で条件は良さそうなのだがファインダーで月を見ると大気の揺らぎがはっきり判る。月の輪郭が波打って見えるほどなのだ。超望遠でのカメラブレ+大気の揺らぎ+スローシャッターだから、これではカッチリした写真を撮るのは無理だろう。
地球の影に覆われる部分が下から上へとだんだんと拡がっていく。影になった部分が赤く見える。16時40分頃に皆既月食となった。
写真は綺麗に撮れなかったけれど見ている分には面白かった。ふだん月を見ていても立体感は感じないから、満月でも丸い板でも見ているようにおもえる(私だけ?) ところが今日は影の部分が拡がっていくにつれて、ファインダーで片目で見ていても立体感が感じられたのだ。皆既月食に近づくにつれて、月が宙に浮く球体だということが実感できるのだった。
16時でマイナス1度か2度くらいだから、この時期としては寒くはないけれど、カメラがどんどん冷たくなっていくのが判る。皆既月食になった時点で撮影終了。機材が結露しないよう冷たい状態のままでケースにしまう。
あと1時間半も経てば逆に影の部分が少なくなっていく様子を観察できるのだが、気温も下がりそうだしまあいいか。後半の天体ショーは薪ストーブで暖かな家の中からガラス越しに酒でも飲みながら、見ることにしよう。
by troutinn
| 2010-12-21 17:43
| 自然