2010年 12月 18日
八戸へ |
東京で遊んでくれた皆さま、ありがとう。会えなかった人たち、ゴメンナサイ。今回も日程が足りなく、まだまだ遊びたかった、飲みたかった。でも北海道に帰らねば。
波浪予報を見ると日本海も太平洋も荒れている。低気圧の速度が速すぎて、海が静かになる日が無いのだ。高い金を払って揺れる辛いフェリーに乗りたくない。あれこれ調べたら19日朝の八戸発苫小牧行きのフェリーだけは穏やかな海を航行できそうだ。もちろん青森ー函館も大丈夫なのだけれども、このルートは陸送区間が長すぎる。
八戸に泊まるために東京の実家を朝9時に出た。途中、宮城や岩手には会いたい人が何人もいるのだけれど・・・これもゴメンナサイ、今回は絞って1人だけ。
去年の9月14日の日記に書いた菊地一雅さんに会いに行くことにした。去年の春、名古屋でさんざん酒をご馳走になって、次に二人で飲むときは奢るからね、と約束していたのに。酒の代わりに花なんて一雅さんもそう喜んではくれないだろう。
仙台北部の穀倉地帯、見渡す限り田んぼが続くなかに真新しい墓はあった。こんな場所に入るのは早すぎるだろうにとおもったのだが周りを見渡すと、これがけっこう良い場所なのだ
花を差しているときに頭の上をマガンが3羽東の方へ飛んでいった。500メートルほど向こうの田んぼには100羽近いヒシクイが降りている。酒蔵の一ノ蔵の酒米田圃には冬も水が張ってあってハクチョウも来ている。
雁なんかに興味の無かった一雅さんに、こりゃけっこう良い所だと思うよと20分ほど墓の前で話をして、そうか、ここは蕪栗沼に近かったんだ。ちょうど日暮れ時、雁たちのねぐら入りの時間だ、八戸に向かう前に寄ってみよう。
最近、感動なんてしたことないという人には、蕪栗沼へ行くことをぜひ奨めたい。12月から2月の晴れた日の、夕暮れか日の出前にここへ行けばいい。
今日も遊水池と沼を隔てる土手の上に立って待っていた。沼の上にはすでに1000羽以上のヒシクイやマガンが帰ってきていたけれど、日が落ちて暗くなり始めて、今年の蕪栗沼は越冬する雁は少ないのかなとおもいははじめたとき、背中の方からヒシクイの声が聞こえてきた。振り返ると、はるかに続く田んぼの上の、さらに向こうに黒い霞がたなびくように、雁達がこちらへ向かって飛んでくるのだ。数は万、数羽から数百羽で群れになり鳴きながら竿になり鉤になり飛んでくる。その圧倒的な数と鳴き声、やがて数万羽の雁が沼の上で旋回をはじめ、落雁となって沼に降りていく。何度見ても感動する風景だ。
八戸の街では10年ぶりの居酒屋へ。この街は良さそうな飲み屋が多くて酒飲みには嬉しい街だが、やっぱりここでしょう。蛤の貝殻にたっぷり盛られた焼ウニは上げ底なしで何時食べても量に驚く八戸名物。前回来たときに、これは美味しいなぁとおもった鰊の三平汁が今回もまたあったので〆にいただく。とても旨かったけれど、残念ながら器が安っぽい黒いどんぶりだった。前に来たときは伊万里の三平皿で、これに感心していただけに残念。
波浪予報を見ると日本海も太平洋も荒れている。低気圧の速度が速すぎて、海が静かになる日が無いのだ。高い金を払って揺れる辛いフェリーに乗りたくない。あれこれ調べたら19日朝の八戸発苫小牧行きのフェリーだけは穏やかな海を航行できそうだ。もちろん青森ー函館も大丈夫なのだけれども、このルートは陸送区間が長すぎる。
八戸に泊まるために東京の実家を朝9時に出た。途中、宮城や岩手には会いたい人が何人もいるのだけれど・・・これもゴメンナサイ、今回は絞って1人だけ。
去年の9月14日の日記に書いた菊地一雅さんに会いに行くことにした。去年の春、名古屋でさんざん酒をご馳走になって、次に二人で飲むときは奢るからね、と約束していたのに。酒の代わりに花なんて一雅さんもそう喜んではくれないだろう。
仙台北部の穀倉地帯、見渡す限り田んぼが続くなかに真新しい墓はあった。こんな場所に入るのは早すぎるだろうにとおもったのだが周りを見渡すと、これがけっこう良い場所なのだ
花を差しているときに頭の上をマガンが3羽東の方へ飛んでいった。500メートルほど向こうの田んぼには100羽近いヒシクイが降りている。酒蔵の一ノ蔵の酒米田圃には冬も水が張ってあってハクチョウも来ている。
雁なんかに興味の無かった一雅さんに、こりゃけっこう良い所だと思うよと20分ほど墓の前で話をして、そうか、ここは蕪栗沼に近かったんだ。ちょうど日暮れ時、雁たちのねぐら入りの時間だ、八戸に向かう前に寄ってみよう。
最近、感動なんてしたことないという人には、蕪栗沼へ行くことをぜひ奨めたい。12月から2月の晴れた日の、夕暮れか日の出前にここへ行けばいい。
今日も遊水池と沼を隔てる土手の上に立って待っていた。沼の上にはすでに1000羽以上のヒシクイやマガンが帰ってきていたけれど、日が落ちて暗くなり始めて、今年の蕪栗沼は越冬する雁は少ないのかなとおもいははじめたとき、背中の方からヒシクイの声が聞こえてきた。振り返ると、はるかに続く田んぼの上の、さらに向こうに黒い霞がたなびくように、雁達がこちらへ向かって飛んでくるのだ。数は万、数羽から数百羽で群れになり鳴きながら竿になり鉤になり飛んでくる。その圧倒的な数と鳴き声、やがて数万羽の雁が沼の上で旋回をはじめ、落雁となって沼に降りていく。何度見ても感動する風景だ。
八戸の街では10年ぶりの居酒屋へ。この街は良さそうな飲み屋が多くて酒飲みには嬉しい街だが、やっぱりここでしょう。蛤の貝殻にたっぷり盛られた焼ウニは上げ底なしで何時食べても量に驚く八戸名物。前回来たときに、これは美味しいなぁとおもった鰊の三平汁が今回もまたあったので〆にいただく。とても旨かったけれど、残念ながら器が安っぽい黒いどんぶりだった。前に来たときは伊万里の三平皿で、これに感心していただけに残念。
by troutinn
| 2010-12-18 23:44
| 旅