2010年 12月 04日
下津井電鉄廃線跡サイクリング |
朝から天気はよいし気温も上がるそうだ。といっても朝は寒いから、ゆったりと朝食を摂って10時にホテル前を出発。準クラシックなホテルは設備こそ傷んできてはいるけれど、スタッフの対応も温かく居心地がよいので今回は4連泊。
美観地区が源流となる倉敷川沿いの自転車歩行者専用道路を下っていく。やがて旧下津井電鉄の軌道跡の自転車歩行者専用道に合流。この大正末期から平成2年まで走っていたナローゲージの旅客専用軽便鉄道の線路跡だ。
所々に駅の跡も残っている。太い桜並木は鉄道時代からのものだろう。当時は車窓から花見ができたのだろう、春に自転車で来たら楽しそうだ。
途中、児島の街中ではルートが判らなくなる。看板もないのは不親切だけれども,何とかまた線路跡を見つける。この辺りは舗装路ではなく地道だし、架線を支えた鉄柱も残っていて良い感じ。
けっこうアップダウンもあって、児島の街を抜けると鷲羽山の山腹を巻くように高度が上がる。途中の鷲羽山駅跡は展望デッキになっていて瀬戸大橋が間近に見える。
細いタイヤのロードバイクでは走りたくないであろう、簡易舗装の荒れた路面の急坂を下りきると終点駅の下津井駅跡に出た。当時の列車が保存(というより放置に近い)されている。ここも片上鉄道と同じく、地元の鉄ちゃんたちが保存活動を行っていて、車両の修復などをしているのだそうだ。
北前船の潮待ち港として、また金比羅街道の四国への玄関口として栄えた下津井の街も、今は小さな漁業の町だ。当時の栄華を伝える廻船問屋の建物が資料館として公開されていた。
さて昼飯。下津井といえばタコなのだそうだ。何軒かタコ料理を食べさせる料理屋や寿司屋があったけれども、選んだのはここ。漁師の爺さんたちが漁を終えて昼間からビールを飲んでいる。漁組の経営する食堂というよりは、組合員の休息所みたいだ。メニューはタコ飯(300円)とタコの天ぷら(400円)のみ。天ぷらが多すぎるよ、といったら半量を半額にしてくれた。タコ飯とタコ天ぷら1/2で500円の昼食だ。昨晩の居酒屋の1/10にもならないが、満足度はこちらの方がはるかに上だった。
帰り道、雰囲気のある饅頭屋をみつけた。「藤戸饅頭本店」は『三丁目の夕日』のロケにも使われたのだそうだ。一口大のあんこ玉の饅頭が63円、ふたつ買って糖分補給。
今日の走行は約60キロ。アップダウンもあり景色の変化もあるコースで楽しかった。
夜は倉敷駅近くで素敵な寿司屋を見つけた。穴子の白焼き、穴子の天ぷら、穴子の箱寿司、美味しくて、とてもリーズナブル。長い魚が大好きな私は大喜びの夕食だ。
by troutinn
| 2010-12-04 22:59
| 自転車