2009年 06月 24日
トラウト・バム |
つい数日前まで、朝夕は暖房を入れていたというのに今日は夏の陽気。屈斜路湖に様子を見に行ったら、湖畔道路の端にハッチバックを開けたままの和歌山ナンバーの車が止まっていた。中からは気持ちよさそうな軽いイビキの音が聞こえてくる。
寝ているのは南紀から来られた山中さん、数日前から「鱒や」に滞在して屈斜路湖を夜討ち朝駆けで攻めている。山中さんと私は共通の知り合いが多いのだが、初めて山中さんと会ったのは今年の4月、四国山中の四万十川の源流だった。
なにせ速射砲のような和歌山弁なので、半分ぐらいしか理解できていないのだが、どうやら歳は私と同じくらいらしい。結婚していたこともあるけれど、今は独り身だそうだ。子供もいるし、孫もふたりいるらしいのだが、孫には会ったことはないという。思うところあって、今年の1月に会社に仕事を辞めると宣言して、2月からは自由の身になった。
まあ、ここまで聞いただけじゃあ、人もうらやむ人生、とは言えないかもしれない。が、フライ釣り師から見れば、彼の今の生活こそ夢のまた夢の生活なのだ。
2月の28日に南紀の家を出て3月1日から九州で釣りはじめた。阿蘇白川や川辺川、祝子川、耳川・・・大きなヤマメをたくさん釣った。3月末まで釣ってから四国へ渡った。四国では四万十川の上流地域がすっかり気に入って、道の駅の駐車場で車中泊しながら周辺の川を釣った。途中、親戚の葬儀なんかもあって何度か南紀に帰ったけれど、のべで一ヶ月以上は四万十川上流域を釣りまくった。
5月の後半からは福井の越前大野・勝山周辺を釣った、気に入った川を見つけると1週間とか10日とか、車中泊しながら攻めまくる。良いサイズのヤマメを随分と釣ったそうだ。その後は富山に移動、素晴らしいイワナが釣れる川を見つけて、この川を釣り続けた。
南紀の川での釣り仲間の大阪小西組と、6月中頃に道東を釣ろうと約束していたけれど、日にちのことなんかすっかり忘れていた。明日から道東だよと小西組長から夜電話を受けたのは富山の山中での車中泊の準備中の時だった。朝は早起きして新潟へ走って、ギリギリ昼前の小樽行きフェリーに飛び乗る。翌早朝には小樽を出て、昼過ぎには屈斜路湖畔で大阪小西組と合流。先ずはシーズン真っ盛りの屈斜路湖から攻めはじめた。
とりあえず明日まで屈斜路湖を釣って、東北も気にはなるのだけれど、もう北海道まで来ちゃったのだから、道内をあちこち釣って廻るつもり。行き当たりばったり、予定は未定の旅だから、気に入った川を見つけたら居座ってゆっくり釣るのが楽しい。せっかくだからカラフトマスなんかも釣ってみたい、のだそうだ。
秋まで釣り旅を続けたあとはどうするの? うーん、何も考えてないんだ。ニュージーランドにでも渡るかな・・・
by troutinn
| 2009-06-24 19:43
| フライフィッシング